将来の地域医療の担い手を育てるため、医学生を対象に広島県が開く地域医療セミナーが21日、廿日市市吉和の吉和診療所で始まった。広島大医学部生や県出身の自治医科大生ら17人が往診や訪問看護に同行し、中山間地域の医療現場に触れた。
学生たちは、県からの派遣で吉和診療所に赴任して1年半となる自治医大出身の吉川仁所長(36)の往診に同行した。この日は80―90歳代の女性4人を往診、1人を訪問看護。吉川所長は学生たちに患者の症状を説明しながら、患者の体重や血圧を測り、体調を確認。吉川所長のアドバイスを受けながら、学生自身が患者に聴診器を当てた。
【写真説明】吉川所長(手前左橋)のアドバイスを受けながら、女性に聴診器を当てる学生
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