【パリ=飯竹恒一】国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)は20日、グルジアとロシアの軍事衝突をめぐり、戦争犯罪などの可能性について調査を始めたことを明らかにした。ロイター通信などが伝えた。
モレノオカンポ主任検察官は声明で「戦争犯罪、人道に対する罪、集団殺害など疑いが出ている罪に関するすべての情報を慎重に検討する」と説明した。すでにロシア、グルジア双方の責任者への聴取を始めた。
今回の紛争では、ロシア側が、グルジア軍による南オセチア攻撃について集団殺害の容疑で捜査。一方、グルジアは国際司法裁判所(ICJ)に対し、ロシアが「民族浄化」を行っているとして提訴し、9月8日から10日にかけて公聴会が開かれる予定だ。