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県国保連元職員の国保着服:「上役は来て新聞読むだけ」 甘い管理につけ込む /茨城

 ◇11億円横領の森容疑者

 県国民健康保険団体連合会を舞台にした11億390万円の横領事件について、県警の捜査が21日終結した。元会計課主任、森知勇容疑者(34)=業務上横領罪で起訴=は調べに「上役は来て新聞を読んでいるだけ。やれると思った」と連合会の甘い管理につけ込んで着服を繰り返した経緯を供述していたことが明らかになった。

 調べによると、森容疑者は05年5月の大型連休明け、初めての競艇で勝つ感覚を覚えた。「もっとかければもっと当たる」。森容疑者が目を向けた先は、連合会が保管する金だった。

 ほぼ自分一人で通帳を管理していた森容疑者は05年5月末から今年3月まで、300回以上現金を引き出した。笠間市押辺の場外舟券売り場「ボートピア岩間」に行く前日や当日に、最高で1300万円を引き出した。1日最高1000万円勝った日もあるという。

 県警捜査2課は「勝ちたい欲求で金銭感覚、罪悪感がまひしたのだろう」。捜査幹部は「着服が200万~300万円のころは、返そうという気持ちもあったが、1億円を超すころにはだめになった」とみる。森容疑者は着服額について「10億ぐらい」と正確な額を把握していない様子だった。逮捕後「返せる範囲で返していきたい」と話しているという。

 連合会は21日「心からおわびする。公判で事件の全容の解明と元職員の厳正な処分を望む。再発防止対策に役職員一丸となって取り組む」とコメントを発表した。【山崎理絵】

毎日新聞 2008年8月22日 地方版

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