ミカン狩り、実は甘夏泥棒福岡、青果卸売の男逮捕

　福岡県警前原署は２３日までに、農家の畑から甘夏約７００キロ（１４万円相当）を盗んだとして、窃盗の疑いで同県二丈町、青果卸売業田中和之容疑者（６５）を逮捕した。「ミカン狩りを手伝って」と妻や知人ら５人を動員し、堂々と実をもいでいた。「売ってもうけようと思った」と容疑を認めているという。　調べでは、田中容疑者は２２日朝、同町のミカン農家内場光浩さん（４５）の畑に実った甘夏を大量に盗んだ疑い。手伝った５人は田中容疑者からアルバイト料数千円ずつをもらっており「他人の畑とは知らなかった」と話しているという。　内場さんによると、昨年も甘夏やポンカンなどが盗まれる被害があった。２１日夕、畑の近くに見慣れない収穫用コンテナが山積みされているのに気付き「誰かが盗みに来るかもしれない」と前原署に相談。２２日朝、畑に通じる道を内場さんと署員が封鎖し、“収穫”真っ最中の田中容疑者を取り押さえた。

【共同通信】