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抱き合うナイン=人差し指かざし、喜びかみしめ−ソフト〔五輪・ソフトボール〕

8月22日0時26分配信 時事通信


 7回裏。3−1。観客席から「あと一人!」の声が飛ぶ。内野ゴロで一塁に走った米国選手をアウト。念願の金メダル。その瞬間、日の丸に揺れる観客席は総立ちに。エース上野由岐子選手(26)のいるマウンドにナインが駆け寄り、人さし指を空に突き出す。笑顔、笑顔…。選手らは何度も抱き合い、喜びをかみしめた。
 試合は日本が先行。1、2回は米国の投手に抑えられ緊迫ムードだったが、3、4回に1点ずつ入れ、流れは日本に。雨で中断。再開後、米国が1点を返し、6回には満塁のピンチを迎えた。しかし、上野選手の投球と鉄壁の守備に乱れはない。何度も上がる飛球をキャッチ、7回裏は鋭い三塁への打球を広瀬芽選手(27)が、がっちりとらえ、残り1死にした。
 表彰台でコールされると、全員が手をつないで一番高い台に上がった。一人一人の首に輝くメダル。上野選手は白い歯を見せ、金メダルを高くかざした。「取ったよ」。アテネ五輪で監督を務め、スタンドにいる宇津木妙子さん(55)に胸の前でメダルを見せる。涙がこぼれ顔を押さえた。
 上野選手の両親は、観客席で娘の力投を見守った。小学3年の時、父正通さん(54)とジョギング中に会った監督の誘いでソフトボールを始めた。男の子にまじって練習。「ただうまくなりたい一心だった」
 全国大会で優勝した中学時代、ソフトボールが五輪競技になり、メダルを取ると決めた。
 日焼けした顔に白い歯がトレードマーク。アテネ五輪に初出場したが銅メダルに。「リベンジは北京で」。世界トップクラスの時速120キロの速球を武器に連投。夢を実現させた。(続)

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最終更新:8月22日0時30分

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