甘夏700キロ盗んだ男“御用”
甘夏700キロ盗んだ男“御用” 05/23 17:49

福岡県二丈町の果樹園に侵入し、収穫前の甘夏およそ700キロを勝手に摘み取ったとして、警察はきのう、青果卸売業の男を逮捕しました。

窃盗の疑いで逮捕されたのは、二丈町の青果卸売業・田中和之容疑者です。

田中容疑者は、きのう午前8時半頃妻や知人らとともに、6人で鹿家地区の果樹園に無断で入り込み、2時間半ほどの間に、収穫前の甘夏の実およそ700キロを摘み取りました。

そして、近くに停めていたトラックの荷台に積み込んでいたところを警察に逮捕されました。

田中容疑者を発見したのは、果樹園の所有者でした。

実はおととい、果樹園の周囲で不審な行動を取っていた田中容疑者を見かけ、果樹園の周りで警戒を続けていたということです。

田中容疑者らがトラックに載せて運び出そうとしていた甘夏は、全部で40ケース、およそ14万円相当でした。

田中容疑者は、二丈町周辺の農家から買い上げた果物などを青果市場に卸す仕事をしていて、犯行の動機について「市場で販売する目的で盗んだ」と供述しているということです。

みかんなどのかんきつ類は、今年寒波の影響で不作となった、アメリカ産の輸入物が品薄になっていることなどを背景に高値が続いていて、甘夏の卸価格も例年の2倍程度に上がっています。

警察は、余罪がないかどうかも追及する方針です。