山陽新聞ホームページ さんようウンナビ−岡山のタウン情報ならこちら!
Web サイト内

トップ>>地域ニュース>>滴一滴 サイトマップ >お問い合わせ
コラム
column 以前の記事一覧

 ほのかに煙を漂わせる蚊取り線香は、日本の夏の風物詩の一つだ。考案された際は仏壇の線香のように棒状だった。後に長時間使えるよう渦巻き型に改良された。

 明治初年にバルカン半島を原産とする除虫菊の種が米国などから伝わり、花に含まれる殺虫成分を線香に練り込んだのが始まりという。日本が世界に誇る発明品ではなかろうか。

 除虫菊は、尾道市の因島などで観光客向けに花畑として栽培されるような状況となっている。しかし天然の原料でつくられた蚊取り線香は、刺激も少ないため今も根強い人気がある。

 蚊は不愉快この上ない害虫だが、役に立つこともある。「蚊が脳梗(こう)塞(そく)を治す!昆虫能力の驚異」(長島孝行著、講談社)を読むと、蚊などの吸血昆虫の唾(だ)液(えき)には抗凝固活性や血管拡張活性があり、血液を固まらないようにする新薬が開発中という。

 困るのは感染症を媒介するからだ。マラリアやデング熱、日本脳炎の流行は熱帯地方で続いている。地球温暖化がこのまま進めば、温帯地方まで流行地域が北上するという国連報告も出ている。

 国内では日本脳炎感染者は年間数えるほどだ。冷暖房の普及などで家屋が密室化し蚊が屋内に入れなくなったことなどが指摘されている。蚊を恐れ過ぎず、駆除も心がけ警戒を怠らないことが大切だ。


(2008年8月21日)
注目情報

最新ニュース一覧
南オセチア撤退は10日以内
ロ軍、グルジアを出発へ
(6:45)
NY円、108円41−51銭
(6:38)
まちづくり交付金を拡充
歴史的街並み整備など対象
(6:19)
北海道に国内最古の氷
過去の気候解明に期待
(6:17)
NY株終値11430・21ドル
(6:08)
NY原油急伸、121ドル台
ドル安でほぼ半月ぶり高値
(6:05)
料理楽しみ伝統芸能も鑑賞 photo
四川の仮面ショーが人気
(6:05)
野球、決勝懸け韓国戦
第15日見どころ
(6:00)
異常染色体の生成に成功
がんや不妊の解明に期待
(4:05)
ソフト日本悲願の金メダル
日本球技では32年ぶり快挙
(2:14)
ソフト、悲願の「金」
なでしこ、メダル届かず
(1:42)
雲南省で地震、1人死亡
詳しい状況は不明
(1:25)
五輪中にチベット弾圧か
「中国軍、群衆に発砲」
(1:25)
杉谷は最終決勝Rに進めず
馬術
(1:14)
G・ワシントンが横須賀へ
原子力空母、米を出港
(1:11)
決勝は米国−豪州
バスケットボール
(1:05)
日本は4位、米国が2連覇
サッカー女子
(0:51)
兵器工場でテロ、70人死亡
パキスタン、200人負傷
(0:41)
首相補佐官に渡海氏起用
教育再生担当
(23:48)
決勝はノルウェーとロシア
ハンドボール
(23:39)


山陽新聞総合データベース
★山陽新聞社ホームページのデータとリンクについて★


・ホームページの記事・写真の著作権は山陽新聞社、共同通信社、寄稿者に帰属します。すべてのデータの無断複製・転載を禁じます。
・ネットワーク上の著作権について日本新聞協会の見解をご覧下さい。
・リンクする際は、トップページ(
http://www.sanyo.oni.co.jp/)にしてください。トップページ以外のページへの直接リンクは基本的にお断りしています。また、「ブックマーク」「お気に入り」等への登録もトップページにお願い致します。

Copyright © 1996-2008 The Sanyo Shimbun,all rights reserved.