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上半身裸の海女ポスター JR駅に

2008年08月15日

写真

海女のポスター=JR御宿駅の待合室

 御宿町観光協会(大野吉弘会長)が上半身裸の海女を大きく写したポスターを400枚作製した。裸の観光ポスターといえば、今年2月の岩手県奥州市の男たちの裸祭り「蘇民祭」のポスターをJR東日本が拒否して一騒動になった。しかし、このポスター、JR御宿駅の待合室にも堂々と掲示されている。

 ポスターの写真は、地元の海女の様子を撮影した岩瀬禎之氏の写真集「海女の群像」の作品。1963年に撮影されたモノクロ写真で、イセエビやアワビなどを前にはつらつと笑う海女の姿をさわやかに切り取った。

 海女と海産物という御宿の代表的なものを象徴していることが評価され、夏の海水浴や花火大会などの観光キャンペーン用のポスターに採用された。同観光協会と協力してポスターを作った同町の藤原勇・産業観光課長は「女性職員にも聞いたが、『抵抗はない』という反応だった。芸術作品であり、問題はない」と判断した。

 ただ、JRは、蘇民祭の時には「不快感を与えるおそれがある」として掲示を拒否している。この時のポスターは、裸とはいえ白い下帯姿。今回のポスターは女性の上半身が隠されることなく写されている。JRはどう判断したのか。同駅を管轄する松本正明・勝浦駅長は「地元の伝統的な海女であり、問題はない」と話している。

 御宿町の海水浴場の今年の人出は7月末現在で3万9500人で、対前年比で1万838人も増えた。同町は「好天に恵まれ、海女のポスターも良かったから」と分析している。

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