高知放送局

2008年8月21日 12時35分更新

辺地の医療研修 出発式

大学医学部の学生が県内の郡部の病院などで地域医療について学ぶ研修の出発式が21日、高知市で開かれました。

この研修は、県や市町村などで作る高知県へき地医療協議会が、毎年この時期に行っており、ことしは高知大学医学部の学生と県内出身で他県の大学に通う医学部の学生のあわせて31人が参加することになりました。
出発式では、県健康福祉部の吉田眞里副部長が「研修を通して医師としての心構えや社会性を磨き、近い将来高知の医療現場で活躍してほしい」と激励しました。
学生たちは、「多くのことを学び、地域の人たちとも仲よくなりたい」とか「将来の選択肢の1つに地域医療があるので、実情を見ておきたいと思う」などと話していました。
学生たちは馬路村や大月町などの14の病院や診療所に分かれて23日まで研修を受け、医師の診察に立ち会うほか患者の家庭を訪ねる訪問診療の手伝いなどをします。県内では高知市などの県中央部に医師が集中し、平成18年度の人口10万人あたりの医師の数は、中央部の304人に対してそのほかの地域は135人から179人と少ないのが現状で、協議会はこうした研修を通して1人でも多くの地域医療を担う人材を育成したい考えです。