2008年8月20日 19時0分更新
倉敷市の水島コンビナートで設備の老朽化による事故が目立っていることから、コンビナート事故を未然に防ぐための対策などについて話し合う会議が行われました。
この会議は、大規模な被害につながりかねないコンビナート事故を防ごうと県などが毎年行っているもので、水島コンビナートに工場がある28の企業の安全管理の担当者をはじめ、県や地元の消防署の代表などおよそ80人が集まりました。
会議では、はじめに最近のコンビナート事故の傾向について説明され、先月、精油所で金属の配管が腐食して濃硫酸が漏れだした事故など、最近の例を紹介したうえで「特に、設備の腐食や劣化による事故が目立っている」と指摘しました。
続いて、これらの事故を防ぐための有効な対策が紹介され、部品の点検をこまめに行うことのほか、従業員が機械の機能や操作を理解するための教育を十分に行っていくことなどを確認しました。
倉敷市消防局によりますと、水島コンビナートで去年までの5年間に起こった事故のうち、設備の劣化が原因だったものはおよそ3分の1ほどと、全国の工業地帯でも目立っているということです。