厚生労働省は20日、中堅の人材派遣会社「オールテイク」(仙台市)に対し、9月30日付で派遣事業の許可取り消し処分をすると発表した。禁止されている警備業務に同社の契約スタッフを派遣していた労働者派遣法違反で今年4月に罰金刑が確定したため。派遣事業の取り消し処分は3例目という。
同社は92年設立で、06年度の売上高は89億円。派遣事業所は東日本に15カ所あり、派遣労働者は製造業を中心に約2400人。
厚労省は、事業所がある地域のハローワークに特別相談窓口を設置。従業員や派遣労働者に職業紹介を行うほか、必要に応じて個別の求人開拓も行う。オールテイク社は、同業他社などに派遣労働者の受け入れを求めている。