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「真実を知りたい」−被害者遺族が会見

 福島県立大野病院事件の無罪判決を受け、8月20日午後、死亡した女性患者=当時(29)=の父親、渡辺好男さん(58)が福島県庁で記者会見した。渡辺さんは時折うつむき、あるいは報道陣をしっかりと見据えながら、落ち着いた口調で質問に答えた。「本日の判決は、被害者の父としては、残念な結果」と語り、「真実を知りたい」と繰り返した。医療界に対しては「今後に不安を感じる。再発を防止するためにも、原因追究して対策を立ててほしい。患者は変わることができない。医療側が変わってほしい」と求めた。


 渡辺さんは、これまで公式の場で発言することはなかったが、「やはり顔を出して発言しないと(遺族の思いを)主張できない」として、今回初めて記者会見した。判決直前の心境を「転んだまま、起き上がれない状態」「これ以上の(原因)解明は難しいのかな、と自問自答していた」と振り返った。

 無罪判決を受けて、「(裁判になったことで)知り得たこともたくさんあった。そういう意味では成果はあった」としたものの、「これからも機会があれば、一生かけて真相を追究していきたい」「加藤医師だけでなく、スタッフの話も聞きたい」などと語った。加藤医師に対しては、「病院で何があったのか、真実を十分に説明してほしい」と求めた。民事訴訟については「現在は考えていない」という。

 渡辺さんによると、病院側は死亡した女性患者の子宮を保存していたという。その点について、「なぜ(娘の)子宮を保存していたのか、病院からも説明がなかった。公判でも一言も説明がなかった」と不信感をあらわにした。

 加藤医師の逮捕後、全国の医師や関係団体が相次いで加藤医師を擁護する声明を出したことについては、「悔しかった。(遺族側には病院から)説明が何もないにもかかわらず、どういう情報を得ていたのか」と批判した。

 また、医療界から捜査に対する批判が続出する中、「政治家、警察に相談した」などとうわさされたことについては、全面的に否定した。

 医療界に対しては「原因を追究してほしい」「変わってほしい」と、事故の再発防止を強く訴えた。

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