【モスクワ大木俊治】ロシア軍のノゴビツィン参謀次長は20日、グルジアとの和平合意文書で同意した撤退に伴い、南オセチア自治州の境界に平和維持軍180人を配置するほか、境界外のグルジア領側に緩衝地帯を設け、同軍272人を配置すると発表した。緩衝地帯の前線はグルジアの街ゴリから約40キロの地点という。
6項目の和平合意文書に基づく「平和維持活動」との位置付けだが、19日に国連安保理で提示された決議案にこの規定はなかった。
また、ラブロフ露外相は19日、北大西洋条約機構(NATO)外相会議で採択された声明がグルジア側の非に触れていないとして、「犯罪的な政権を免罪しようとしている」と厳しく非難した。
毎日新聞 2008年8月21日 0時27分