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'02年のCBR954RR以来、ファイヤブレードの国内モデルを市販してきたホンダは、完璧に生まれ変わった'08年型1000RRにも、国内仕様を送り出してきた。
ところが今回のモデルは、これまでとはちょっと違う。それは、94psに抑えられてきた最高出力が118psになった、ということではない。もちろん、それも要因のひとつではあるが、これまでが自然なパワー特性の馬力規制車だとしたら、この'08年型は、楽しむための個性を備えた馬力規制車なのだ。その意味で、フルパワー車とは違ったキャラクターを持っていると言っていい。
ともかく、まず印象的なことは、日常域での軽快感と運動性の高さである。いかにもコンパクトでマスが集中しているという感じで、キビキビと方向転換していく。サーキットでフルパワー仕様に乗ったときは、あたかも普通のレーシングマシンであるかのように向きを変えていくので、さほど感動もなかったというのが正直なところだが、公道ではリッターバイクとは思えないさまに、改めて感心させられる。
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2008年8月20日現在