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看護師募集230人に応募はわずか10人 橋下改革下の大阪府立病院 (1/2ページ)

2008.8.20 21:52

 大阪府立病院が9月に実施する看護師採用試験で、約230人の採用予定に対し応募者がわずか10人にとどまっていることが20日、分かった。病院間で看護師獲得競争が激化していることに加え、橋下徹知事が行財政改革として職員給与削減に踏み込んだことで、府立病院にも影響があるのではないかと懸念が広がっているという。7月実施の試験も大幅な定員割れで、府立5病院を運営する大阪府立病院機構は26日の応募締め切りを前に「これほど看護師が集まらないのは初めて。危機的な状況」と頭を抱えている。

 同機構によると、20日現在で応募者が10人となっているのは、9月実施の2次募集試験で合格者は来春から勤務する。今年7月の採用試験では採用予定の約280人に対し、受験者は167人で合格者は159人にとどまったという。

 看護師の採用試験は平成17年度までは年1回実施だったが、応募が低迷したため、18年度には採用試験を年4回実施。昨年も応募がふるわなかったため、2次募集や中途採用試験も合わせて、計19回も試験を実施していた。今年度はそれまでよりも試験時期を前倒ししたうえ、試験を面接のみとしたほか、2次募集では地方試験を復活させ、岡山や福岡など地方9都市でも受験できるようにした。

 府立病院に看護師が集まらない背景には、18年の診療報酬改定があるとされる。この改定では看護師の配置を手厚くした病院に高い診療報酬が支払われるようになったため、より多くの看護師を獲得しようと病院間競争が激化。その結果、勤務条件や、給料が良い一部の大病院に看護師が流出する傾向が強まった。

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