竹中平蔵: もう1つ、ぜひ福原さんに聞いてみたいことがあります。今、私は『勉強法』という本を書いています。どんなふうにしたら自分自身を高められるかということについて、私のささやかな経験から得たエッセンスをお伝えしていこうと思っているのですが、結局突き詰めれば、「努力することを続ける力があるかどうか」というところに帰着するんです。
実はミケランジェロが、それと同じような言葉を残しています。「天才というのは努力を続ける力があるかどうかである」というような趣旨の言葉です。それからこの前、テレビでイチローと松井の対談を見ていたら、同じようなことを2人とも言っていました。もちろんこの2人には持って生まれた才能があるわけですが、結局努力をし続けることができる力、これが、いろいろな意味で最後のパワーを決めているような気がするのです。
福原さんが本(『ぼくの複線人生』)に書かれているように、1つのことからこれだけたくさんのことを学び続けることができるということ。そして福原さんがおっしゃった「生きている間、学んでいるんだ」という言葉。これには非常に通じるものがあるのですが、努力をし続けられる力というのは、どういうところから来るのかなと。……
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