鈴木 眞理子 SUZUKI MARIKO

職名:教授
担当する領域科目名:刑事訴訟実務の基礎、刑事模擬裁判、刑事法演習II
最終学歴:上智大学 法学部

関心のある法律問題

刑事法実務全般

得意とする分野の概要

 私は現職の検察官です。平成4年に検事に任官し、丸15年になります。その間、刑事・交通等の事件捜査や公判立会はもちろん、多数の司法修習生の指導にも携わってきました。当初は複雑困難に見える事件も、ひとつひとつ丹念に捜査を尽くしてゆけば、必ず解決の糸口は見えるものです。それまでバラバラに見えていた各事象が、あるできごとを契機としてひとつに繋がり、霧が晴れるように事実が明らかになったときの達成感は、ことばでは表せません。いま、裁判の迅速化のための諸制度や裁判員制度の導入など、刑事司法は大きな改革期を迎えています。これら新しい諸制度が実りあるものとなるように、そして、そこに自分も参画できるように、さらに研鑽を深めていきたいと思っています。

携わった主な訴訟、著書など

 大阪地検を振り出しに、名古屋地検、大津地検、神戸地検(伊丹支部長)、京都地検など、各地の検察庁で、捜査(通算約11年間)・公判(通算約7年間)に従事してきました。その間に取り扱った事件は、捜査・公判ともに数千件に上ります。一見似たように見える事件にも、それぞれ違った顔があり、それぞれの当事者の思いが込められています。

教員の活動記録(学会および研究会などでの発表)

 学会等での発表の経験はありませんが、警察官や消防士等に対する研修会、小学生から大学生まで様々な年代の学生に対する特別授業、一般市民対象の講演会などの講師として、刑事司法や検察官の職務等についての講義を多数回行いました。
 司法修習生の実務修習の指導は、通算約4年間担当し、送り出した法曹は約280名になります。
 また、本学法科大学院の教員になってからは、学内外での説明会、講演会などの機会に、裁判員制度についての講義・講演を行っています。

特記事項

 私は、文学部仏文学科に入学した後、4年進学時に法学部に転学部しました。卒業後は、2年4か月間、裁判所事務官として勤めましたが、自らが最終判断を行う法律家になることを夢見て、司法試験を受験し、紆余曲折を経て検察官になりました。回り道のようですが、その経験があって現在の自分がいると思っています。