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ウォン安進行、1ドル=1050ウォン目前に

 19日のソウル外国為替市場では、ウォンの対ドル相場が8日連続で下落し、1ドル=1050ウォンに迫った。為替当局は市場に心理的なウォン安圧力がかかっている可能性があるとみて、為替相場の動向を注視している。

 同日のウォン相場は前日比2.50ウォンのウォン安ドル高となる1ドル=1049.40ウォンで取引を終えた。寄り付きは1045.80ウォンだったが、ドル買いが優勢となり、取引終了間際に1049ウォン台をつけ、年初来安値(7月4日、1050.40ウォン)に迫った。同日は外国人の株式売り越しがウォン安に拍車をかけた。株式市場では前日まで買い越しに転じていた外国人投資家が一転3700億ウォンを売り越した。

 しかし、為替当局の介入による売りで1050ウォンを割り込むウォン安は阻止された。為替当局は今月4日にウォン相場が年初来安値をつけると、直ちに外貨準備を約100億ドル切り崩し、1050ウォンの防衛ラインを守り、4日後にはウォン相場が1002ウォンまで戻した。

 市場では今回のウォン安局面で相場が1050ウォンを割り込むとの観測が優勢だ。

 サムスン先物のチョン・スンジ研究員は「年初来安値の突破に対する抵抗感から1050ウォン付近でウォン安進行が止まりそうだが、その効果がどれだけ続くかは分からない」と指摘した。

 これに対し、為替当局は市場にウォン安一辺倒の動きはまだ表れていないとの見方だ。

 為替当局の関係者は「最近のウォン安は世界的なドル高に外国人の株式売却が重なり起きたものだ。まだ市場心理が大きく揺らいではいないが、ウォン安圧力がいつでも強まる恐れがあるとみて備えている」と述べた。

趙義俊(チョ・ウィジュン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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