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【富山】富山の医療現場 魅力見つけて 県内出身医学生招きセミナー2008年8月20日
6コースに27人参加深刻化する医師不足に対処するため、県は十九日、富山大や県外の大学に通う県内出身の医学生を対象にした「夏期セミナー」を、県内の十二病院などで開いた。 県内外の医学生に県内の病院で受けられる臨床研修や診療体制を知ってもらい、将来は県内の医療機関に就職してもらおうと昨年から始めた。昨年の参加者の意見を参考に病院での実習の時間を増やし、日程も一日から二日間とした。 富山大のほか、五月上旬に県内出身医学生に発送した石井隆一知事の手紙に対して返信のあった県外の医学生ら二十七人が参加。六コースに分かれて午前と午後で二病院を回り、各病院の特色について説明を受けたり、診療を見学したりした。 県内の周産期医療の現場を回るコースとなった富山赤十字病院(富山市)では、富山大や金沢大、福井大、秋田大から五人が参加。産婦人科の病棟で生まれたばかりの新生児を沐浴(もくよく)する場面や聴覚に問題がないかを調べる検査を見学。最近は生まれた直後の産湯はせず、三日目にしていることや聴覚検査をする意義などの説明に興味深そうに耳を傾けていた。 二十日も県立中央病院(富山市)や黒部市民病院などで実習がある。 (稲田雅文)
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