楽 天 110 171 100=12
オリックス 031 000 001= 5
(楽)永井、長谷部=井野
(オ)コロンカ、本柳、清水、香月、大久保=日高
本塁打:(楽)リック10号ソロ(1回・コロンカ)、フェルナンデス12号3ラン(5回・本柳)
1点を追いかける5回、フェルナンデスの3ランで逆転すると、鉄平の3点適時二塁打など打者11人の猛攻で7点を奪う。2回途中からロングリリーフの長谷部康平が、プロ初勝利をマークした。
初回、2死から、リックがレフトのポール際に10号ソロを叩き込み、オリックス先発・コロンカから1点を先行する。さらに2回表には、山崎武司投安、中島俊哉中安で無死一、二塁。2死後、内村賢介中安で満塁とチャンスを広げると、続く鉄平が押し出しの四球を選び、2対0とリードを広げた。
打線の援護を受けた先発・永井怜は、初回、2死満塁のピンチを無失点でしのいだが、2回裏、オリックス打線に捕まる。先頭の後藤に左安を許すと、1死二塁から、小瀬に左中間を破られる適時二塁打を許す。さらに、坂口死球で招いた1死一、二塁から、阿部の適時二塁打で同点に追いつかれる。なおも2死二、三塁から、ローズの一安が適時打となり、2対3と逆転を許すと、続く北川に四球を与え永井は降板。長谷部康平が2番手としてマウンドに上がった。
続く3回裏、その長谷部が先頭の後藤に中安、2死後、坂口左安で一、二塁とピンチを広げると、阿部の中前適時打で4点目を献上。しかし直後の4回表、先頭の中島が左安で出塁すると、塩川達也が左翼線へ二塁打を放ち無死二、三塁。続く井野卓の遊ゴロの間に3点目を奪い、1点差に詰め寄った。
そして5回表、打線が爆発する。2番手・本柳からリック右安、セギノール四球で無死一、二塁とチャンスを作ると、フェルナンデスがレフトスタンドに12号3ランを叩き込み、6対4と逆転に成功。さらに、山崎武が左翼線に二塁打を放つと、中島死球、井野四球で作った1死満塁から、内村が3番手・清水を強襲する投手内野安打で7点目。なおも満塁から、鉄平の走者一掃の3点適時二塁打で、この回一挙7点を奪い、10対4と大きくリードを奪った。
打線は6回表にも、フェルナンデ左安、中島右安で作った1死一、三塁から、塩川の二ゴロの間に11点目。7回表には、3番手・香月から、鉄平が中安で出塁すると、2死二塁から、セギノールの遊安で12点目を奪った。
長谷部は打線の大量援護にも守られ、8回までオリックス打線を0に封じる好投。9回裏、先頭のローズにバックスクリーンへソロ本塁打を許すも、7回1/3を2失点。12対5で逃げ切り、長谷部は待望のプロ初勝利を挙げた。
試合後、野村克也監督は初勝利の長谷部について「最後はスイスイ行かなきゃイカンな」と話しながらも「7点取るまではオドオドしていた。初勝利は気持ちいいだろう」と笑顔を見せていた。