MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

グルジア紛争で新たな決議案提示もロシアは拒否 国連安保理

2008.8.20 10:01

 【ニューヨーク=長戸雅子】グルジア紛争をめぐりフランスは19日、グルジアに侵攻したロシア軍に即時撤退を求める新たな決議案を国連安全保障理事会に提示した。安保理は同日午後、決議案について協議したが、常任理事国として拒否権をもつロシアは決議案を拒否する姿勢を明確にした。

 決議案は欧州連合(EU)議長国であるフランスのサルコジ大統領の仲介でロシア、グルジアの双方が署名した6項目の和平原則を完全かつ即時に実施するよう要求し、ロシア軍には戦闘前の地点までの即時撤退、グルジア軍には通常の拠点まで軍隊を戻すよう要請した。

 ロシアのチュルキン大使は協議後、「ロシア軍の即時撤退は和平原則に含まれていない。撤退には(グルジアの親ロシア派分離地域の)南オセチア自治州に駐留するロシア平和維持部隊への攻撃が行われないよう保証される必要がある」と述べ、「決議案の協議は時間の無駄」と言い切った。

 このほか決議案には、「すべての加盟国が国際的に認められた国境内におけるグルジアの主権と独立、領土保全を尊重することを再確認する」と記されており、南オセチア自治州などの独立を支持するロシアはこの文言も受け入れない姿勢をみせている。

PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。