岡山放送局

2008年8月19日 19時47分更新

岡山市の病院 誤診で乳房切除


岡山市の総合病院で、40歳代の女性が誤って乳がんと診断され、本来は必要のない手術で片方の乳房を切除される医療ミスがあったことが分かりました。

医療ミスがあったのは、岡山市の岡山済生会総合病院です。

病院側の説明によりますと、去年7月、県内に住む40歳代の女性が乳がんの検診を受けた際、がんの疑いが見られたため、乳房に針を刺して組織検査を行いより詳しく調べました。

その結果、がんの組織が検出されたという結果が出たため、病院では去年9月に女性の左の乳房をすべて切除する手術を行いました。

しかし手術後に切除した乳房を調べた結果、がんはなかったことが分かり、病院で調査したところ組織検査を行った際、この女性から採取したサンプルと別の女性のものを取り違えていたことが分かりました。

このため病院では女性に対して謝罪し、現在弁護士を通じて話し合いを行っています。

また、組織検査を取り違えたもう1人の女性に対しても謝罪したうえで、乳房の一部を切除する手術を行い、経過は良好だということです。

岡山済生会総合病院の糸島達也・院長は「女性には非常に申し訳ないことをしたと感じている。2度と同じことが起こらないよう組織検査の方法を変える対策を取った」と話しています。