2008年8月19日 23時24分更新
統廃合で使われなくなった長崎市の交番を、地域の人たちが防犯活動や学童保育のために利用することになり、開所式が行われました。
この交番は、県警察本部が進める統廃合で、4月から使われなくなった長崎市の旧木鉢交番です。 残された建物を地域の人たちが防犯パトロールの拠点や、学童保育の場所として利用することになり、長崎市の田上市長や地域の住民60人が参加して開所式が行われました。
この中で、地元自治会の松尾勝彦会長は、「長年親しんだ交番が廃止され不安はあるが、自分たちの町を自分たちで守るために地域の活動の拠点にしたい」と話しました。
そして、「木鉢安全・安心・交流センター」と書かれた看板を掲げました。
開所式に参加した田上市長は、「子どもと大人が交流する場所にしてほしい。交番が廃止されても警察官が巡回を強化するので、治安の問題ないと聞いているが、警察は、今後も地域を見守ってほしい」と話していました。
県警察本部は交番や駐在所を置くより、パトロールを強化するほうが効果的に治安を保てるとして、県内に278あった交番と駐在所を201に減らす統廃合を終えていて、長崎市内でも交番と駐在所は61から38に減っています。