2008年8月19日 18時16分更新
熊本県内の市議会議員400人が参加した研修会が熊本市で開かれ、講師に招かれた、前の三重県知事の北川正恭氏が「真の地方分権を実現するには、地方議会自らの変革が不可欠だ」と訴えました。
この研修会は、県内の市議会議員の資質の向上を図り、多様化する市民のニーズに応えようと、熊本県市議会議長会が2年に1度、開いているもので、会場の熊本市内のホテルには、県内14の市の市議会議員、およそ400人が集まりました。
研修会では、前の三重県知事で、早稲田大学大学院教授の北川正恭氏が招かれ、「地方政府の創造」をテーマに講演しました。
このなかで北川氏は、「疲弊した今の日本を立て直すには、地方分権以外にはありえない。
そのためには地方議会が自ら、既成概念にとらわれず変革することが不可欠だ」と述べました。
その上で北川氏は、「まず選挙を有権者への『お願い』からマニュフェストによる『約束』に変えなければならない。
また地方議会は、中央の下請けにはならず、自らの手で『自治基本条例』を制定し、真の地方分権の実現を目指すべき」と訴え、参加した議員たちに意識改革を求めました。