北九州放送局

2008年8月19日 12時34分更新

非正規雇用者32%余に


福岡県内で会社などに雇用されている人のうち派遣社員やパートなど非正規雇用の人の割合が去年は32%余りと調査を始めて以降、最高になりました。

これは、総務省が5年ごとに行っている就業構造基本調査でわかりました。
それによりますと、去年、平成19年に福岡県内で会社などに雇用されていた人はおよそ214万人で、5年前の平成14年に比べ、7万人あまり増えました。
ところがこれを正規雇用と非正規雇用にわけてみると、5年前、正規雇用の人は、およそ132万人いましたが、去年はおよそ128万人で4万人ほど減っています。逆に派遣社員やパートなど非正規雇用の人は、5年前、およそ60万人だったのが、去年は69万人に増え、全体に占める割合も32点4%と調査を始めて以降、最も高くなっています。
福岡県の非正規雇用の割合は、全国平均の31点1%を、1点3ポイント上回っています。
非正規雇用をめぐってはとくに若者で増えた場合、社会保障制度を支える基盤が弱くなり、将来、生活保護を受ける人も増えるおそれがあるとして正規雇用にするための施策をとるよう政府の社会保障国民会議で指摘されています。