2008年8月20日 0時54分更新
18日夜、東京・世田谷区の環状7号線で、交通違反をした車を追跡しようとしたパトカーが道路を逆走したうえミニバイクと衝突してバイクの男性が大けがをし、警視庁は事故の主な原因はパトカーにあるとして運転していた警察官を自動車運転過失傷害の疑いで書類送検することにしています。
18日夜9時半ごろ、世田谷区代田の環状7号線で警視庁北沢警察署の43歳の巡査部長が運転するパトカーが、Uターン禁止の交差点を転回して南に向かって走り出した乗用車を発見しました。
パトカーは北行き車線に合流する路地にとまっていましたが、南向きに25メートルほど逆走して乗用車を追跡したところ、正面から走ってきたミニバイクと衝突し、バイクを運転していた39歳の会社員の男性が胸の骨を折る大けがをしました。
巡査部長は「前の信号が赤だったため対向車は来ないと思った」と話していますが、北沢警察署では追跡のために逆走したことは正当性に欠けるうえ、バイクに気付くのが遅れたことが事故の主な原因だったとして巡査部長を自動車運転過失傷害の疑いで書類送検する方針です。
北沢警察署の崎田昭裕署長は「二度とこのような事故を起こさないよう署員に指導・教養を徹底してまいります」とコメントしています。