2008年8月19日 19時25分更新
去年、広島県で高校生がトラックにはねられて死亡したひき逃げ事件で、山口運輸支局は山口市の運送会社が、トラックの運転手に対して適切な指導を行っていなかったなどとして会社の営業所を19日から3日間の事業停止の処分にしました。
処分を受けたのは山口市の運送会社、「テラヤマ倉庫運輸」です。
この事件は、去年12月、広島県東広島市の国道でこの会社に勤務していた49歳の運転手が、自転車に乗っていた男子高校生をはねて死なせ、ひき逃げの罪で逮捕・起訴されたものです。
山口運輸支局によりますと、事件を受けて、ことし4月に会社に対して立ち入り監査を行った結果、運転手に対して交通ルールの順守などについての適切な指導が行われていなかったことがわかったということです。
また、事件を起こした運転手は▼1か月の勤務の拘束時間が416時間に達し、法律の定めを120時間以上超えていたほか▼連続運転が8時間に及ぶ日もあったということです。
このため運輸支局では、運転手が勤務していた会社の営業所を12日から3日間の事業停止にする処分を行いました。
これについて「テラヤマ倉庫運輸」は「処分を厳粛に受け止め、法令順守に努めたい」と話しています。