「ドーン!」市街地の路上にセスナ墜落
道路に墜落した軽飛行機を調べる捜査員ら
Photo By 共同 |
19日午前10時10分ごろ、大阪府八尾市の国道170号の交差点付近に、八尾市の第一航空が所有する軽飛行機「セスナ式TU206F型」が墜落、両翼や尾部が折れるなど大破した。同航空の松尾圭二操縦士(34)と共立航空撮影(東京都)のカメラマン山後操さん(57)の2人が搭乗していたが、いずれも自力で脱出。病院に搬送されたが腕などに軽傷。
墜落現場は通行量が多い道路上だが、巻き込まれた人や車はなかった。周辺には工場や事務所、住宅が密集し、最も近い建物との距離はわずか数メートル。機体から燃料が漏れたが引火はしなかった。
松尾操縦士は「高度約150メートルでエンジンが止まり、着陸に向けた緊急態勢に入ったが間に合わず不時着した。なんとか道に降りようとした」と話している。
近くの建物には機体が接触したような跡があるほか、付近の電線が数本切れており、不時着しようとして失敗したとみられる。
八尾市の中学2年植田諭亀君(14)は友人2人と近くの飲食店に入ろうとした際、「ビーン」というエンジン音が迫ってくるのを聞いた。振り返ると、軽飛行機が急降下。タイヤが電線に引っ掛かり、着地の瞬間、衝撃で右の翼が飛び散った。飛行機の胴体と地面が接触して火花が散ったという。近くに住む無職田井一夫さん(75)によると、信号待ちで軽乗用車など5〜6台が並び、落ちたのは最後尾の後方約5メートルの地点だった。
[ 2008年08月20日 ]