北京オリンピック、競泳の男子200メートルバタフライで、銅メダルを獲得した延岡市出身の松田丈志選手に、県民栄誉賞が贈られることになりました。(東国原知事)「松田選手に宮崎県県民栄誉賞を贈り、その栄誉をたたえることといたしました」松田選手は、13日に行なわれた、競泳の男子200メートルバタフライに出場し、自身が持つ日本記録を1秒以上、更新する好タイムで、見事、銅メダルを獲得。アテネに続く、2度目のオリンピックで、悲願のメダリストに輝きました。東国原知事は、18日の定例会見で、競泳では、県勢初のメダル獲得となった快挙をたたえ、松田選手に県民栄誉賞を贈ることを発表しました。(東国原知事)「最後まで諦めない、持ち味の後半戦をいかした力強い泳ぎだったと思います」県民栄誉賞の受賞は、シドニーオリンピック柔道の金メダリスト、井上康生さん、元プロ野球、日本ハムファイターズの田中幸雄さんらに次いで、松田選手が4人目となります。また、出身地の延岡市も、松田選手に、市民栄誉賞を贈ることを決めました。延岡市では、柔道男子66キロ級で金メダルを獲得した、旭化成の内柴正人選手にも、「アスリートタウン延岡スポーツ特別賞」を贈ることにしています。松田選手は、21日、宮崎にがい旋し、翌22日には、内柴選手とともに、延岡市内をパレードすることになっています。
県内最大手の建設会社、志多組の破たんに伴い、中断されていた国発注の道路建設工事などが、19日から再開されました。県内最大手の建設会社、志多組は、8月8日に、民事再生法の適用を申請し、受注していた全ての工事が中断されていました。このうち、国土交通省宮崎河川国道事務所などでは、発注した13件の工事について、下請け業者の協力や資金調達を確認できたとして、工事の継続が可能と判断し、19日から、工事を再開させました。13件の工事うち、8件は、東九州自動車道に関する工事ですが、宮崎河川国道事務所では、「中断した時期とお盆が重なったため、完成が遅れることはない」としています。一方、志多組が受注している県発注の工事について、東国原知事は、19日の定例会見の中で、近日中に再開できるという見通しを示しました。志多組が受注している県発注の工事は、現在、7件で、契約額は、約26億円にのぼっています。
原油価格や飼料の高騰で、危機的な状況に置かれる中、青果物の生産農家などが、宮崎市で大会を開き、経営安定をと訴えました。大会には、青果物や花きの生産農家を初め、市場関係者や消費者の代表など、500人余りが参加。主催者を代表して、JA宮崎経済連の羽田正治会長が、「熱意と行動で乗りきろう」と、生産者に呼びかけ、会場の消費者に対しても、生産コストの価格転嫁などに、理解を求めました。(野菜生産者の代表)「価格が浮上して我々の経営が、再生産が成り立つような状態にしていただきたい」大会には、東国原知事も出席し、行政などが一体となって、この危機を乗り切っていこうと、生産者にエールをおくりました。重油価格の高騰を受けて、JA宮崎経済連は、県内の加盟農家に対し、約15億円の緊急支援の実施を決めています。
振り込め詐欺を撲滅しようと、県警察本部に、専門の対策本部が設置され、各部署が協力して、被害防止に、全力をあげることになりました。18日は、まず、県警察本部の相浦勇二本部長から、振り込め詐欺対策を指揮する幹部職員に対し、辞令が手渡されました。この後、早速、初めての対策会議が開かれ、関係各課の担当者、約30人が出席する中、相浦本部長が、「増大する被害に、取締りが追いついていない。各部門が協力し、警察の総合力を発揮したい」と訓示しました。そして、犯行に使われる携帯電話や、口座を開設するための通帳をもとに、振り込め詐欺の摘発を進めていくことなどを確認しました。県内の振り込め詐欺の被害は、今年1月から7月までに、109件、1億2900万円にのぼっていて、件数、被害額ともに、既に、去年1年分を上回り、過去最悪のペースとなっています。
医学生たちに、へき地医療の現場を体験してもらう研修会が、19日、2日目を迎えました。このうち、美郷町の公立病院では、医学生たちが、病棟での本格的な実習に臨みました。美郷町西郷区にある、こちらの公立病院には、県内外から、男女あわせて4人の医学生が研修で訪れています。医学生たちは、朝から、医師や看護師とともに、患者の容体などを引き継ぐ「申し送り」に参加したり、病棟での実習に臨みました。実習では、患者を前にして、様々な処置の方法を学んだり、入浴や食事の介助を行うなど、医療の現場を知るための本格的なプログラムが用意されました。(参加している医学生)「以前は(へき地医療は)想像もつかなかったが、このように実際に参加する事で、すごく興味を持てた」「院長の朝の回診をいっしょに回らせてもらったが、患者さん一人一人がすごく笑顔になっていて、それだけ信頼関係が築かれているんだなと強く感じた」研修が行われているこの病院では、現在、常勤2人、派遣2人のあわせて4人の医師が、患者の診察などに当たっていますが、決して、余裕のある体制とは言えません。しかし、現場の医師たちは、へき地にある病院だからこそ味わえる魅力もあり、こうした研修を通して、医学生たちに、へき地医療のすばらしさを体験してほしいと話します。(美郷町国民健康保険西郷病院・金丸吉昌院長)「こういった場所(へき地)には、医療の原風景みたいなものが残っていると思う。医師と患者さん、あるいは医療従事者と患者さんとの関係、その場面で二人三脚で医療というものは当然流れていくと思う。そういう感覚的なものを感じて欲しい」毎年、熱意ある学生たちが参加する、この「へき地医療ガイダンス」。最終日の20日は、参加した医学生や県内のへき地で活躍する医師たちが参加して、意見交換などが予定されています。
来年3月の日南市長選挙に、現職の谷口義幸氏が、立候補を表明しました。これは、19日開かれた市議会の一般質問で、議員の質問に答えたもので、来年3月30日に、日南市と北郷町、南郷町が合併した後、新しい日南市の市長選挙が、予定されています。谷口市長は、今年6月の選挙で再選を果たしています。
去年12月、宮崎市の民家で、齋藤正行さん、当時100歳が、腹や首を包丁で刺され死亡した事件で、警察は、19日、斉藤さんと同居していた娘を、殺人の疑いで逮捕しました。捕まったのは、齋藤さんの長女で、宮崎市吉村町の無職、佐藤智子容疑者71歳です。佐藤容疑者は、事件後、自らも、手首などを切って自殺を図り、病院で治療を受けていましたが、19日、退院したため、警察に逮捕されました。佐藤容疑者は、犯行を認め、「介護に疲れた、自分も死ぬつもりだった」と話しているということです。
「食」への関心を高めようと、三股町で、親子料理教室が開かれました。子どもたちは、ポークピカタや、豆腐ドーナツなどの料理に挑戦しました。(参加した児童は)「切ったりするのとか難しかったです」「(Q味はどうですか?)おいしい」子どもたちは、料理の大変さや、食べることの大切さを学んでいました。
日向市の東郷中継局で、18日、地上デジタル放送の試験放送が始まりました。本放送は、9月8日からで、東郷中継局の開局により、日向市の一部、約1000世帯で、地上デジタル放送を見ることができます。これで、既に本放送を始めたエリアと合わせて、県内の91.7%にあたる、約40万2千500世帯で、地上デジタル放送が視聴できるようになりました。
熱戦が続く、北京オリンピック。宮崎市では、18日夜、大型スクリーンで、選手たちを応援するイベントが開かれ、熱い声援を送りました。このイベントは、宮崎市体育協会が、創設60周年を記念して開きました。18日夜は、約70人が、ソフトボールの試合を観戦。日本チームが得点するたびに、歓声と拍手が沸き起こり、会場は熱気に包まれていました。(市民は)「家で見るより、友達がいるから楽しい」「1人で見るより、みんなで見た方がいいですね」また、18日夜は、男子バレーボール、1次リーグの最終戦も行なわれました。日本は、強豪のアメリカを相手に、1セットも奪えずに敗れ、5戦全敗で一次リーグ敗退。串間市出身の津曲勝利選手も、好プレーで地元を沸かせてくれましたが、残念な結果に終わりました。