ツール・ド・八ヶ岳
テーマ:自転車&飯&甘味
麦草峠
ツール・ド・八ヶ岳 ・・・ ツールって周遊とか旅とか言う意味なのに何がツールか知りませんが行ってきました。
25kmも登るなんて知ってたら行ってなかったでしょう。
でも、知らないで申しこんで8000円もとられたので仕方ありません。
不親切な説明書を片手に約ふた月ほったらかしであったSRAM REDでバタバタとマシンを組み立て、
前日シェイクダウン、山を走るのはレース本番が初めてという慌てぶり。
当日受付が朝の6時半からだったものだから、ほとんど寝る事もなく当日夜中の3時に東京を出発した。
話は変わるが、高速料金が結構割引されると最近知って、これまた今頃になっETCを初めて付けた。
『ポーン』と言う音と共にゲートを通過する。
『 これや、これや、料金所もセレブな感じで通過せなアカン 』 等と早朝から何故か嬉しい。
難しい割引テクを頭に叩き込み、関越道に乗り 『途中で一回降りてまた乗ると半額が2回受けられる!』
なんて、せこいのか?セレブなのか?よく分からない。
佐久のインターで降りると自転車を車載した車が増えてきてなんかワクワクしてくる。
6時半ジャストスタート地点到着。
受付を済ませ、一旦15km程上のコース途中の駐車場まで上がり、
車を置いて、スタート地点まで下山する。 めんどくさい。
下り途中ほんの目の前を走っていた人が40km程のスピードで楽車した。
土手の下に落ちて砂埃が上がった。
と思ったらスックリと立ち上がって『大丈夫です!』と言ってる。
「楽車した人間、はすぐに立ち上がって『大丈夫です!』と言う」 と聞いたことがあるががそのままだった。
とても大丈夫そうじゃなかったのだが・・・
いろんな気合いが入っている。 フォ~
前日入りのkniさんと落ち合いスタート前のオシャベリング。 フォ~。 (シツコイ)
しかし、今までのヒルクラと比べると、皆さんの自転車の気合い入り具合が高い。
Lightwightのホイルをこれだけ一度に沢山見た事は初めて。
ボーラもウジャウジャ、 レーシング0 とか キシリウムES なんて掃いて捨てるほど・・・
いよいよスタート
ペチャクチャしゃべって全く緊張感が無くスタート。
って首からカメラをさげたままだった・・・
ジジイ
実は最近というかこの数ヶ月でちょっと体質がジジイ方向に転換してるのではと思う。
枕の匂いが、 『これって昔嗅いだ、オヤジの枕の匂いと同じやん』 なのである。
所謂、オヤジ臭と言うヤツが発散され始めて来ているのではないかと懸念している。
資生堂によると、このオヤジ臭の正体は体から分泌される皮脂らしく正式名『ノネナール』と言うらしい。
もう、俺は ナール君 になってしまったのだろうか?・・・ まあ、そんな歳だから仕方ないか。
いやいや、何故こんな話を出すかと言えば、
この前の週に道志道経由で富士山に登った乳酸溜まった疲労感が一週間経っても抜けない。
こんなことって今まで無かったのに。。。
急速にオヤジ化の波が押し寄せて来ていると感じざるを得ない。
と言う訳でスタート早々、スピードも出せずマッタリしか選択の余地がないレース展開ってのは悲しいもんです。
mrkni
いつもの元気がないが何故か笑顔。 そんな一瞬を捉える。
ナール族へどうぞ。
序盤
レース序盤で既にMTBのクラストップに抜かる、
まだ、若いピチピチした元気そうなのに抜かれればたとえMTBでも、まあヨシとしよう。
しかし、
ヘルメットから白いモノが盛大に出ている。
そして、ゼッケン横に『60歳~クラス』等と書かれた翁に抜かれるとさすがに凹む。
しかし凹みもするが、
『自分はナール君だからできない。』 等と言うてる場合ではないとその背中に勇気付けられる瞬間でもある。
やっちまった
イヤまいった。 腹が減った。
しかも、スタート後10km程のところで腹が減ってきてしまう。
前日夜は新しいバイクにメーターをセットしたり、油を挿したり、雨が降っていたので雨養生をしたりとバタバタ。
夜飯はコンビニパスタのみ。そして早朝から運転して朝飯を食う気分にもなれず、
朝はVAAMをチュウチュウしただけだった。
後で見てみたら、VAAMって38kcalしかないのね・・・・
レース中に腹が減った事って今まで無かったモノだからそれ程意識した事無かったけれど、
『そう言えば飯食ってなかったナ~』 などと、改めて気付く。
腹が減ってなければ意外と 『飯を食ってない事』 など気にしないが、腹が減ったら気にせざるを得ない・・・・
いつもなら、『何処の店で食べようかな?』 等と楽しい時間になる筈だが、そうはいかない。
かといって、携帯食は持ってないゾ・・・・ しかも飲み物はいつも通りお茶だ・・・・
2000m
標高1400mを超える辺りから雪がチラホラと目に入ってくる。
スタート地点では、海抜は900m近くあっても夏衣装でもそれ程寒いとは感じない程暖かだった。
山登りの時はマイナス5度くらいでも平気な・・・・イヤ、むしろその方がイイと感じる自分的には
雪が残ってる位の方が、冷輻射もあって有難い。
そして、2000mともなるとご覧の様に雪の壁。
なんと、このレースの前の月曜には雪が5㌢程積もったところだという。
そして関係ないが、この地点で、女子ナンバーワンにあっさりそして力強く抜かれた。
その後後続の女子に抜かれるまで時間があったので女子一位はブッチギリだったのだろうカ?
しかし、腹の減りは尋常では無くなってきた。
ヘタレ方が只ならんゾ~。
と言うか、体が上手く動かなくなってこれってハンガーノックでしょ。
皆さんチューブ状のモノをチュウチュウしてたり、これくらいのレースでも結構補給食持って走ってるんですね。
あんな旨くもないチュウチュウを奪い取る妄想がモコモコ涌いてくる来るくらいだから結構辛かった。
ゴール
最後、2kmとか500mとか書いてあって、最後踏ん張りたいけど力が出ない。
でも、終わらないレースは無い。
取りあえず漕げばゴールに辿り着くのだ。
下山準備中のkniさんに『お疲れ~』と声を掛けられるが、ヘロヘロ過ぎてゴール後へたり込んでしまった。
取りあえず、ブロガー魂は消えてなかったので麦草峠の写真をパチリと撮り
無料豚汁が配られるスキー場までダウンヒル。
降りる途中写真を撮らなかったのは元気もなかった所為もあるが、
標高の割に撮るべき景色も無いからであった。
なんだかガッカリした記憶がある。
自分的には登った後の風景と言うご褒美を結構重要視している事に気づいた。
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なんと言う事だろうか?
自分とした事が、あまりの腹の減りように豚汁の写真さえ撮る事を忘れていた。
豚汁をすすり有料だったがおにぎりも購入してむさぼり食った。
体に染みていく感じがした。
豚汁が配られるスキー場の食堂前には鍵さえかけられず放置される自転車の山。
そんなレース会場でのチャリの盗難が多い事を聞いていたので、
自分の自転車が見える座敷の窓際を陣取り豚汁をすすっていた。
SRAM REDと言うパーツはまだ珍しいらしく、結構視線も感じたしバイクを置いていても見ていく人も多い。
まあ、見てくれる分には問題無いのだけれど、一人のあんちゃんがMY BIKEに異常に接近してきた。
腰を屈めてはシートポストの裏側やREDのレバーを覗いたり接近度が高く、自分の中で警報が鳴りひびいた。
と、そのあんちゃんに注目していると・・・・やおら手が変速レバーに伸びるとカチャカチャやり出した。
『ゴラァー、停まってる状態で勝手に変速するなよ!』 (心の叫び)
いじくっている写真は撮れなかったが、警戒MAXで何かあった時の為に取りあえずあんちゃんを撮っておく。
その後その人物はMY BIKEから離れ事なきを得てホッとしたのだけれど。。。
と、それも束の間、
なんとその人物が、自分が豚汁をすすっていた座敷に上がり込んできた。
俺はそいつの首根っこをつかんで殴りかかる。 オリャー (フィクション)
いやいや、実は自分が豚汁をすすっている時に座敷の後ろの席に集団がやって来て陣取っていた。
その集団を見ると、なんと今やヒルクラ界を代表するクライマーの筧選手、コンドル選手、
そして奥さん?子供?そしてもうお一方知らない選手であった。
そして、件のMY BIKEをいじくっていたあんちゃんが来ると、
筧選手がそのあんちゃんに 『高岡』 と呼んだのだった。
高岡・・・高岡・・・高岡 ・ ・ ・ ・ 高岡?_!
そう言えば、液晶画面越しの彼。 なんか見覚えがあった。
高岡って ・・・・ MY BIKEをクリクリしていたのはツール・ド・沖縄チャンピオンの高岡選手その人であった。
視姦
間違いないでしょう。
勝手にレバーを弄くるのはどうかと思うが、それがチャンピオンだと知れば
『ゼンゼン、ドンドン触ッテモラッテイイデスヨ。』 となってしまう自分がイヤだ。
成績
酷いモノであった。
初めてのヒルクラがちょうど真ん中、そしてその後のレースは4割、3割と何故か前進のみだったのだけれど、
ここに来て、過去最低の前から6割をやらかしてしまった。
完全oRZ。
昨今の食い過ぎに依る体重増加、爺化などの原因も無視できない訳であるが、
今回、教訓として飯を食わないでレースってのは御法度だと身に染みた。 後、睡眠不足。
食べたいものは食べたいだけ食うスタンスはやめられないのでそちらはさておき
今後、上記の点位は気を付けて望もう。
と言う事で、戒めの為にもいつもはしない目標設定をここに・・・・。
草津では3割、できれば50分は切りたいなと思います。 思うだけですけどね・・・・・
成績は酷かったけれど有名選手に願っても望んでもいないコネタも戴いたしまあエエカ。
只、ツール・ド・八ヶ岳って金は普通に取る割には、
飲み物もくれないし、Tシャツとかタオルとかキャップとか、参加を記念する景品は何もくれなかった。
長い割にレース中の補給もないしホント豚汁だけ。
今回遺恨を残して残念ではあるが、自分のレースに対するスタンスが変わらない限り来年の参加は無いかな。
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表彰式、結果発表は1時からとの事でさっさと下山、まだまだ食い足りないので飯を食う。
スタート近辺で試走中気がついた、カフェ?洋食屋?【Harmonize】
ホント、スタート地点のすぐ傍にある。
Harmonize
鳥竜田揚げネギソース
ハンバーグトマトソース
両方とも美味しくご飯が進んでしまった。
レースが終わったならば、本来なら減量を考えなければいかんのに、こんなに食ってしまう。
そして、レース直前に栄養を採らない ・・・・ どうも、行動がおかしいようだ。
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実は八ヶ岳に来たならばこの店に来なくてはならない。
と言うか、自分の中では八ヶ岳のイイイメージと言えばココ!【中村農場】 なんです。
今から考えると、ツール・ド・八ヶ岳に申しこんだのは、
『中村農場で鍋が食いたい!』 ・・・・ これが大きかったと思う。
中村農場
去年夏に来て すっかり気に入ってしまった。
でも、そのときは昼に来たのみ。
夜に来たかったのには訳がある。 『夜には昼にはない鍋と言うメニューがある』 です。
でも、夜の鍋の写真は店内が暗くて無し。(意味無い)
で、翌日またお昼も連続して行ったのでそのときの写真をば ・・・
今回も卵を大量に。。。
チキン竜田タルタルソース
チキンとタルタルって合うんだよね。
そして、野菜には酸味のあるドレッシング。
この味のマッチングが最高。 ご飯のお伴にも最高。
肉餃子、シソ餃子、卵焼き、ツクネ
特にシソ餃子が旨い。
とにかくコラーゲンタップリのスープが内蔵されていて噛むとお汁が ・・・ 旨いです。
親子丼
八ヶ岳卵を使った親子丼。
卵は箸で摘めるほどしっかりしていて濃厚。
肉も鴨じゃないの?って位しっかりした肉。 皮も脂があってしっかり噛みごたえもある。
旨い。
ワイン地鶏手羽先
とにかく前日の夜に食った、鍋は最高だった。
鳥のシャブシャブと鳥鍋の2種類の鍋を食ったんだけどホント旨い。
スープがコラーゲンがタップリ過ぎて口の周りベタベタ。
でも、この手羽先を食べると 『この鳥で出汁を採ったらコラーゲンタップリになるだろうな~』 と実感する。
肉、皮がしっかりしてるだけじゃなく、骨と骨を繋ぐ腱がとにかく丈夫。
普段食ってるブロイラーなんて、骨同士をクリッと回すとすぐに腱が切れて骨が外れる。
でも、ここんちのは骨を外そうとしても腱がしっかり過ぎて骨が外れない。 とっても食いにくい。
腱ってコラーゲンだからね。
鍋の写真が無くて忍びないけど、当然その後の雑炊やらうどんやらも最高。
汁まで完食して腹が張り裂けそうになりました。。。
八ヶ岳、清里に来たらここです。 間違いない!
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レースの後から降り出した雨は次の日の昼前まで降り続き、その後は気持ちいい晴天。
自転車は乗れなかったけれども春の高原もなかなかイイです。
八ヶ岳
鯉のぼりの郷
桜7分咲き
レース結果は酷いものだったけれど、反省点もあったし、コネタもあったしまあヨシ。
2食連続で旨い鳥も食えた、美しい八ヶ岳も拝めた、桜も愛でた。
なんだかんだ楽しんだツール・ド・八ヶ岳で御座いました。
今日もありがとう
鳥料理 【中村農場】
・住所:山梨県北杜市高根町東井出4986-524
・電話:0551-47-5030
・時間:12:00~14:00、18:00~21:00
・休み:火・水曜日
■お疲れさまでした
あらま、Kanzouさんともあろう方が
ハンガーノックだなんて。。。
ヒルクライムでお腹空いた攻撃を自分の内から
受けるなんて。。。
でもその後の怒濤の美味しい物摂取
お気持ち良ーく分かります。
この後食べるのセーブしたら。。。なんて気持ちは綺麗に吹き飛んじゃいます 笑