吉野川水系水利用連絡協議会(会長・木村昌司四国地方整備局長)は18日、早明浦ダムから香川用水への供給量を60%削減する4次取水制限を早ければ21日に実施すると発表した。19日には貯水率がゼロになった後の対応を協議する幹事会を開催し、電源開発と四国電力から水道用水転用の了承を得た発電専用用水の香川、徳島用水への配分量を検討する。
18日午後8時現在の貯水率は19・8%(平年値80・5%)と20%を割り込んだ。ダム上流域では依然少雨が続いており、降水量は8月に入っても平年の2割に満たない72・8ミリにとどまっている。21日にも4次制限入りの目安の貯水率15%を下回る見通し。
幹事会では、貯水率がゼロとなった時点で放流する発電用水(2600万トン)の香川、徳島用水の配分量を検討する。前回、発電用水を利用した2005年渇水時の配分量は、日量で香川約15万6000トン、徳島約16万トンだった。
また、この日は真鍋武紀香川県知事と徳島県の武市修一政策監がそれぞれ四国地方整備局の木村局長を訪ね、発電用水の供給について要望書を提出。真鍋知事は「県民生活への影響が最小限にとどまるよう配慮をお願いしたい」と理解を求めた。
【→参照記事】