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フーワーの秘密を見た

2008年8月19日

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写真射撃競技場で愛想を振りまくフーワー

写真体操競技場に登場するスリムなタイプのフーワー

写真自転車競技場にいた丸っこいフーワー

写真拡大役目を終えて、無造作に積み上げられたフーワーの着ぐるみ

 試合開始前の競技場に、必ずと言っていいほど現れる5人組みがいる。北京五輪のマスコット、福娃(フーワー)だ。魚、パンダ、聖火、チベットカモシカ、頭にたこを載せたツバメがモチーフになっている。開幕前にはチベット問題や聖火リレーなど、フーワーにちなんだ場所で災難が起きているという都市伝説も流れたが、当地では子どもたちに大人気。関連グッズもよく売れている。

 5人の名前は「貝貝(ベイベイ)」「晶晶(ジンジン)」「歓歓(フアンフアン)」「迎迎(インイン)」「ニーニー(ニーは女へんに尼)」。名前を合わせると、「北京はあなたを歓迎します」という意味になる。

 体操競技場に現れる、スリムなタイプの着ぐるみは、馬跳びや側転などを披露。丸っこい着ぐるみは会場入り口付近で踊ったり、親子連れの求めに応じて写真に収まったりしている。

 ところが、この着ぐるみたち、平気で「中の人」が出てきたり、抜け殻が人目に触れるところに積み上げられたり、子どもたちの夢を壊すことに無頓着だ。射撃の競技場で愛想を振りまいていたフーワーは、競技が終わってシャトルバスで帰ろうとするときには、無造作に道ばたに積み上げられ、その後、残っている観客の間を通ってカートで運ばれていった。それを見ていた日本人の子どもが「ママ、あれ見て」と、びっくりしたような悲しそうな表情を見せていた。

 蒸し暑い日が続いていたので、中の人の苦しさは分かるが、着ぐるみとはいえ、もうちょっとだけプロフェッショナル意識を持って欲しい。ミッキーは世界でただ一人で、着ぐるみなんかじゃないというあの夢の国のように。(有吉由香)

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