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< タモリさんの弔辞に思うこと | メイン | 医者はウソつきであるべき >

僕のブログは出来るだけ等身大の言葉を使いたい。

それが最近上手く出来なくて悩んでたけど、もういいや。

またトラックバックに叩かれるのを覚悟で、好きに書こう。

 医者にとって善意の言葉で隙なく武装することはすごく簡単なことだ。

小難しい話のネタには事欠かないし、難しい医療の話を小難しく語ることは半分寝ながらだって出来る。

まじで。 

 

でも、患者さんはそんな話はわからない。

だって四六時中勉強することが許されてきた僕らと違って、

ちゃんと家族を食わせるために働いている人を治療して

彼らをリスペクトして少しでも納得するような教え方、話し方を

模索していくと、小難しい話なんてクソ食らえって話になる。

患者さんと「同じ言葉」で話さないと。

僕らは特権階級でもなんでもなく、

患者さんにめし食わせてもらっているんだから

相手がわかるような話を提供しないとしょうがないだろ。と思う。

 

 でもね。一方で、精神科にはこういう病気があって、

こんなことに気をつけて生活するのが大切ですよ!」

そんなことを簡単に書いてある本が今ではたくさん出てて、

患者さんの役に立っているんだからいいなと思うんだけど、

一方で、それに物足りない自分がいる。

贅沢なのだと自分じゃわかっているけど、

もっとオーダーメイドしないと、もっと踏み込まないと。

学問的な小難しさを否定しつつ、

かといってあまりにも一般化した話を聞くと

「そんなもんじゃないだろ」とか思っちゃう。

われながら矛盾してる。

 

 臨床で今より一歩進みたいと思ってブログに手を出したけど、

なんかいい人を演じるようになって息苦しい。

いい人なんかじゃないし、好きなことやりたいだけ。

以前貴のについて書いて、内容を削除した。

医者として不適切な表現だったことは認めるけど

僕が本当に書きたかったのは、彼の思い。

彼の一生懸命を想像するときつかった。

人の思いに想像力を働かせられないやつが多すぎる。

たしかに診断名は憶測に過ぎないから、あれは却下・誤診。

でも、某ブログでバカ呼ばわりされて偽医者呼ばわりされて、

それで一回ブログを閉じようとした。

そのときの後遺症で、今でもあたりさわりのない話しかかけない。 

 

でもね。やっぱり。

 

 僕は発達障害や精神疾患の子が自分のこだわりに生きて、

周囲の理解を得られず、悔しい思いを抱えながら

人間不信なりそうになるのを何度もみている。

僕はそのたびに猛烈な怒りがわく。はらわたが煮えくり返る。

そりゃあ、学校の先生にも親にも大変さがあって、

自分の生活があるから、その子のことばっかりかまってられないんだろう。

でも、その子なりの一生懸命を

「おかしな行動」とかばっさり切り捨てる状況って、

本当にそれでいいの?

誰だって自分と同じように一生懸命生きてるに決まっているのに。

何故アタマから自分の価値観でしかものを見ないんだ。

その子の価値観の形も見ようよ。そうじゃないと救われないじゃないか。

それが僕の思いだし、書きたいこと。

 

もういいや。叩かれまくるのかもしれないけど、

最低限書いちゃいけないことは書かない努力をしながら、

腹が立つことは腹が立つと書きたい。

 

 

人の一生懸命を「奇行」とか「バカな行動」とかいうやつは好かん。

人の行動を「一生懸命」と想像できない人間は好かん。

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[感受]人の行動を「一生懸命」と想像するということ
最近RSSに登録していつもチェックしてるブログに、ぐっとくる言葉が書いてあった。 人の一生懸命を「奇行」とか「バカな行動」とかいうやつは好かん。 人の行動を「一生懸命」と想像できない人間は好かん。 ... [続きを読む]
posted from 影緋炎s集合座標 2008.08.19 02:54

コメント

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自分のやったことを馬鹿アホ奇行呼ばわりするのは一向に構いませんが(小生は多いので)、人に言う時は面識のある、お互い気ごころがある程度知れている、すぐにフォローできるような状況でなければ言ってはいけないでしょう。さもなくばそれは暴力です。
ちなみに一所懸命(いっしょけんめい)が正しい、と聞いたことがありますが.....
written by Paul Carpenter / 2008.08.19 09:39

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