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08/19-13:21--がん誤診で乳房切除 岡山済生会総合病院 県内40歳代女性 検体取り違え

 岡山済生会総合病院(岡山市伊福町1丁目、糸島達也院長)で昨年9月、岡山県内の40歳代の女性を乳がんと誤診し、左乳房をすべて切除する医療ミスがあったことが、19日までに分かった。  同日記者会見した糸島院長らによると、女性は昨年7月下旬、乳がん健診を受診し、マンモグラフィーやエコー検査でがんの疑いが発覚。その後、乳房に針を刺して採取した組織を調べる針生検やMRI(磁気共鳴画像装置)検査などの結果を受けて病院はがんと判断し、同9月12日に手術を受けた。  しかし、術後に切除した部分を調べたところ、がんが見つからなかったため再調査。針生検で採取した組織を顕微鏡で検査するために検体を作る際、同じ日に提出された別の患者の検体と取り違えていたと分かった。  がんと疑われたのは乳腺症で、ごく初期の乳がんと判別しにくいタイプのものだった。検体を取り違えられたがん患者はその後、同病院で手術を受け、経過は良好という。  病院は直ちに医療安全委員会を開き、事実確認をするとともに、同10月12日に糸島院長が直接女性へ謝罪した。現在は双方が弁護士を立てて話し合いを行っている。  糸島院長は会見で「患者さまには非常に申し訳ないことをした。今後は二度と同じことが起こらないようにしたい」と陳謝。一方で「取り違えのミスはあったが、それを知らずに行った検査結果は正しかった」とも述べた。

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