敦賀市内に嫁いだり転勤などで訪れた福井県外出身者に安心して里帰り出産をしてもらおうと、同市は県外で受けた妊婦健診と1カ月時健診の費用を助成することにし、8月から申請受け付けを始めた。助成制度の新設は、県内9市では越前市に次いで2番目。同市健康管理センターは「市民なら県内外どこで出産しても平等に対応し、安心して出産してもらえるようにした」と話している。
同センターによると、2007年度の同市の出生届は676件。そのうち、県外から嫁ぐなどした市民71人が生家のある地に戻り出産した。
同市は1997年度に、県内での妊婦健診について助成を開始。1回目の健診は6820円、2、3回目は5980円を補助している。昨年度からは4、5回目の健診に対しても独自に5800円分の補助チケットを渡している。
今回新設した制度は、同市に住民票があり、今年4月以降に県外の医療機関や助産所で妊婦健診を受けた市民と、1カ月児健診を受けた乳児の保護者にも同様に助成する。
申請書類に必要事項を記入し、医療機関や助産所発行の領収書など明細が分かるものを提出。母子健康手帳や印鑑、通帳なども同センターへ持参する。申請まで未使用の妊婦一般健康診査受診票などは保管しておく。
申請書類は同センターのホームページ(HP)からダウンロードできる。問い合わせは同センター=電話0770(25)5311。HPアドレスはhttp;//www.ton21.ne.jp/kenkou