岡山済生会総合病院(岡山市伊福町1丁目)の糸島達也院長は19日、記者会見し、昨年8月、岡山県内の40代女性を乳がんと誤診し、左乳房を手術で全摘出していたことを明らかにした。病院は医療ミスを認めて謝罪し、示談を申し入れたが、現時点で受け入れられていないという。
病院の説明では、女性は昨年7月、乳がん検診を受診。同8月に「限りなくがんの疑いが強い」とされ、同9月に同病院で左乳房の摘出手術を受けた。だが、術後、摘出した組織の検査で、がんではないことが判明。内部調査の結果、病院の臨床検査技師が組織検査の検体を、同じ日に採取した別の乳がん患者の検体と取り違えていたことがわかった。病院は女性に経緯を説明し、謝罪したという。
糸島院長は会見で「非常に申し訳ないことをした。二度と起こさないようにしたい」と話した。