岡山放送局

2008年8月19日 2時6分更新

ビール向け大麦新栽培技術


県内で生産されるビールの醸造用の大麦の生産量拡大につなげようと、県の農業試験場はこのほどビールメーカーが求める基準を満たす大麦の新しい栽培方法を開発しました。

県内で生産されるビール醸造用の大麦は年間およそ5千トンで、昨年度、全国で4番目に多い生産量となっています。

しかし、ビールメーカーからは「岡山産の大麦はタンパク質の量が少ないため発酵しずらい」と指摘を受けていたため、県の農業試験場は大麦のタンパク質を増やす技術の開発を進めたものです。

その結果、これまで3月に与えていた肥料について、穂の内側にある幼穂と呼ばれる部分が10ミリほどに育つ4月ごろまで待ってから与えると、タンパク質が2%ほど増え、メーカーが求めるタンパク質の基準に達することがわかりました。

県農業試験場では、研修会などを通じてこの栽培方法を農業団体や生産者に紹介することにしており、今後の出荷量の拡大に期待を寄せています。