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「こころの旅」視察団ツアー概要報告

主 催: 特定非営利活動法人 カンボジア・NGO
後 援: 在日カンボジア王国大使館、在日カンボジア留学生協会
協 賛: 株式会社アーバンコーポレイション(http://www.urban.co.jp/
株式会社ティエラコム(http://www.j-tierra.com/index2.html) 
期 間: 2002/7/23〜7/27
訪問地: プノンペン、キリロム、シアヌークビル
参加者: カンボジア・NGO
理事長 東、理事 売島、会員 大畠、増本、吉田、泉、
アドバイザー オイレン、ヨン
現地案内: 副理事長 芹沢、ティーディー、ローン、ボントゥーン
目 的: 現地情報収集及び国情展望確認
対政府PR
日本語学校祈念セレモニー、ボランティアスタッフ慰問
教師体験、生徒との親交
友好事業活動及びビジネス交流


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概要
【2002.07.23】
(9:50) プノンペン空港着
(10:30) 国営ラジオ放送局視察
局長との面談
テレビの普及率が低いのでラジオ放送は国民の重要な情報源になっている。施設、設備はフランス統治時代のものを使用しているため、老朽化が激しく、満足に放送ができていない。国営でありながら国費予算が全くないので、CM料で自立運営をしている。情報省の管理下に置かれているため、公共情報の発信が中心である。放送機材は、数十年前の非常にお粗末なもので日本人の家庭にあるオーディオ機器より遥かに性能の劣るものであった。放送機材の寄附が彼らの要望である。

*国営放送で日本語講座の放送枠を確保できるかどうか寄贈を含め検討してみたい。
(12:00) カンボジア・NGO日本語学校
芹沢校長、ボランティア教師(眞野、上米良)とのミーティング
現地でのご苦労を慰労する。
ボランティアの方への感謝をする。
セレモニーの打合せ

*日本と全く環境の違うところでの活動には相応のご苦労がうかがえる。教育の品質は彼らに掛かっており、より一層の日本国内でのサポートが要求されている。
(15:00) 在カンボジア日本国大使館表敬訪問
渡辺二等書記官
カンボジア・NGOは、プノンペンで日本語学校を運営しているが、この最近女性を中心に多くの教師ボランティアを受入れている。カンボジア訪問にあたり国情や安全、衛生情報を公式に確認して活動の一部としてこれを発信したい。

カンボジア国内の在留日本人は、約700名、NGOは12団体が活躍。
カンボジアの情報は、悪いイメージで日本国内に発信されている。地雷に関しては、タイとの国境近くでのことで主要都市には全くその危険はない。また、都市生活における安全性は、ここ二年のうちに大きく改善され通常生活においては心配がない。ただし、他国の都市と同じように夜間の一人歩きや分からないところの暗い路地などは、言葉の通じ合わない場合、危険がないとはいえない。交通事情については、まだまだルールが守られていないので交通事故に十分注意する必要がある。衛生関係については、地方においてマラリア、テング熱の心配があるものの、都市部では飲料水に注意する必要がある。外国人向けの病院は1ヶ所あるが、手術を伴うものなどはバンコクに搬送して手当てをしている。日本の健康保険の適用はあるが、エイズなどを含め予防が大切である。

特にボランティアでカンボジアを訪れる日本人に対して、大使館でもっと気軽に情報収集できるようにしてほしい。

事前に連絡あれば、どなたでも応対する。太平洋戦争敗戦後、シアヌーク国王は、日本に対して戦争責任を問わなかった。そのようなことを理解して恩返ししようとするカンボジア・NGOの活動に期待する。カンボジアは、昭和24年頃の日本と同じ時期にきている。5人家族で$250/月必要とするのに公務員の給料は$28である。国民は皆一生懸命である。これからの国であることをこの訪問で実感できると思う。ご安全に視察されることを願う。

*私たちが安全にトラブルもなく活動が行えることの背景には、日本国大使館の存在が非常に大きい。海外活動での身分を保証されることへのありがたさに感謝をしたい。
(16:30) カンボジア・NGO日本語学校セレモニー
中央左から 芹沢、東、増本、売島、大畠、吉田 現地ボランティアスタッフ
中央女性-眞野、右-上米良、1人おいて右-芹沢校長
カンボジア・NGO記念セレモニー
開場と同時に生徒約400名が集まってきた
日本語学校開設3年目という節目を迎え、更なる教育の充実をめざして今後も力を合わせていくことを誓うセレモニーとなった。
(16:30) 理事長挨拶
日本語を勉強していただいてありがとう。私たちにとっても大変うれしいことです。私たちはカンボジア人が好きです。正しく生きようとする仏教心、明るい笑顔、熱心に勉強するところ、わたしたちは、遠い国日本でいつもみなさんのことを思っています。そして、みなさんにお会いできる日を楽しみにしてまいりました。今日、みなさんにお会いして、こんなに多くの人に期待されていることを実感し、私たちももっともっと頑張らなければならないと感じました。みなさんも頑張ってください。きっと日本語を知っていてよかったと思える日が訪れるでしょう。私たち日本人は、日本語を通じて心の通じ合える友達関係ができることを願っています。そして、いつか皆さんが日本に来ていただけることを夢みています。

メッセージ披露 天台宗 橘田鷹凡 様より
「子どもたちよ 大きな こころざしをもて!」

記念品贈呈
日本語教材9冊(学校)、デジタルカメラ1台(学校)、電子手帳11冊(教師)、サッカーボール5個(学校)、ノート1冊とボールペン1本(参加生徒全員約600セット)、日本人メッセージ多数(学校)

多くの友だち 参加メンバー挨拶
売島、大畠、増本、吉田と続く
たくさんの果物を前にジュースで乾杯
恒例のラッキードローゲーム 開場が狭くて通路に溢れる参加者生徒 私たちの活動が生きていることを実感した

*日本語を通じて伝えたいこと。同じ国の人がみんなで助け合って自立してほしい。大きな夢をもってあきらめないでほしい。私たちがこの活動を実践することで伝えていきたい。


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