中山間地域などで医師不足が深刻化する中、医学部の学生たちに、へき地医療について知ってもらうための研修会が、18日から始まりました。医学生たちは、防災ヘリコプターの活用など、地域医療の現場を学びました。この研修会は、へき地医療を担う医師を育て、県内の医師不足解消につなげようと、県が、毎年開いているもので、今年は、宮崎大学医学部や、自治医科大学などの学生27人が参加しました。18日は、まず、県庁で出発式が行われ、自治医科大学1年の井口公貴さんが、「地域医療の果たす役割を感じ、できるだけ多くのことを学びたい」と挨拶しました。そして、医学生たちは、県の防災救急航空センターで、防災ヘリコプターを活用した救助方法ついて説明を受けたり、実際に、搭乗していました。(参加した医学生は)「宮崎は、地理的、医療の体制で救急の医療が受けられない地域だと思うので、こういう『ヘリ』とかで直接行って救急医療しようというのは、とても必要だと思う」「へき地での医師減少がはなはだしいと聞いておりまして、実際にへき地実習に参加して実状がどうであるとか知ってみたくて、僕自身興味があるので参加しました」「この実習で、へき地医療に関わるのもいいかなと考え始めています」この後、医学生たちは、へき地医療の現状を学ぶため、五ヶ瀬町や椎葉村など、県北地域の7か所の公立病院へと移動しました。
五ヶ瀬町には、県内外から参加した男女4人の医学生が、防災ヘリで到着しました。医学生たちは、まず、地元の消防団員と一緒に、防災ヘリで、患者を一刻も早く搬送するための日頃の備えなどを確認していました。このあと、医学生たちは、五ヶ瀬町内にある公立病院で、病院側から、高齢化の著しい町の現状や、都市部に比べると、患者の搬送や通院も厳しい地理的条件、さらには、病院の受け入れ態勢などについて説明を受けました。27人の医学生たちは、県北地域の各病院で、病棟での実習や訪問看護など、20日まで、研修に臨むことになっています。へき地医療の実態を知ってもらうことで、将来的な医師の確保にもつなげたいと、期待の高まる、この医療ガイダンス、毎年、地域医療に熱意ある学生たちが研修に参加しています。
18日未明、西都市のマンションで、通路に置いてあった、げた箱などが燃える火事がありました。警察では、放火の可能性もあるとみて、調べています。18日午前0時すぎ、西都市妻町3丁目のマンション、ハイツ桜町で、2階の通路に置いてあった、げた箱や傘立てなどが燃えているのを、マンションの住人が見つけました。火は、部屋には燃え移らなかったため、けが人などはありませんでした。現場は、4階建ての分譲マンションで、入り口にオートロックなどは、付いていなかったということです。また、現場付近は、普段火の気がないことから、警察では、放火の可能性もあるとみて、出火の原因などを詳しく調べています。
戦争の悲惨さや平和の尊さについて学んでもらおうと、日向市内の中学生が参加した平和交流事業の訪問団が、18日、交流先の沖縄へ向け出発しました。これは、太平洋戦争当時の昭和19年、沖縄の子どもたちが、戦禍を避けるため、日向市内に疎開したのを縁に、日向市が、毎年、市内の中学生を、沖縄県南風原町に派遣しているもので、今年は、8人が参加しています。18日は、JR日向市駅で出発式が行われ、日向市の宮副正克教育長が、「平和の大切さを自分自身で感じ取り、その思いを、他の中学生に伝えて欲しい」と激励しました。(参加者は)「その時の状況などをいろいろ知りたい」「楽しみだし、いろんな学習をしてきたい」一行は、18日から3日間の日程で、沖縄県南風原町などを訪れ、地元の中学生や、疎開体験者と交流を深めます。
これから1年間、県内の外国語指導助手や、国際交流員をつとめる外国人たちを迎えて、県庁で歓迎式がありました。18日、県庁を訪れたのは、アメリカや中国、それに、南アフリカなどの7か国から集まった、約40人の外国人です。メンバーは、外国語指導助手として、学校で子どもたちに英語を教えたり、各地の国際交流員として、活動します。県庁で行われた歓迎式では、東国原知事が、「宮崎の魅力を感じ、母国の魅力も宮崎の人に伝えてください」とあいさつしました。この後、アメリカのロバート・ベネンさんが、意気込みを語りました。(ロバート・ベネンさん)「様々な経験を通して、一緒に成長することができるのを楽しみにしています。みなさんてげてげにがんばりましょう」外国語指導助手と国際交流員の任期は、1年間となっています。
熱戦の続く北京オリンピック。既に2敗の星野ジャパン、18日は、カナダと対戦し、日向市出身の青木選手もスタメン出場、チームは3勝目を上げました。準決勝に進出するためには、もう後がない星野ジャパン。18日のカナダ戦、日向市出身で、ヤクルトの青木宣親選手は、1番センターでスタメン出場しました。一方、青木選手の母校、日向高校では、野球部の後輩たち約50人が、オリンピックの舞台に立つ先輩にエールを送りました。両チーム、無得点のまま迎えた3回表、1アウト1塁のチャンスで、バッターは青木選手。初球の外角ストレートを積極的に打ちに行きましたが、ショートゴロ、ダブルプレーを取られてしまいます。結局、青木選手は、オリンピック5試合目で初めて、ノーヒットに終わりました。試合は、日本の投手陣が1点を守りきって、カナダに完封勝ち、予選の成績を3勝2敗としました。(野球日本代表・星野仙一監督)「負けたら終わりという追い込まれた状態ですから、それにしても成瀬があそこまでよく投げてくれました。あした、中国、しっかりと戦います。ゆるめずに」星野ジャパンは、19日中国と、そして、20日アメリカと対戦し、準決勝進出をめざします。
県南2市2町の保育所などに、地元でとれた新米コシヒカリがプレゼントされ、園児たちを喜ばせました。新米をプレゼントしたのは、行政やJAなどでつくる、県米消費拡大推進協議会南那珂支部で、小さいころからごはん食に親しんでもらおうと、毎年実施しているものです。このうち、北郷町の町立中央保育所では、年長組の園児を前に、南那珂農林振興局の佐藤公一局長が「お米を食べて元気に大きくなってください。」と、あいさつしたあと、袋づめされた新米コシヒカリ10キロを手渡しました。(園児)「ありがとうございました。みんなでおいしくいただきます。」そして、さっそく給食で、炊きたての新米を試食していました。(園児)「おいしい。」園児たちは、新米を味わいながら、満足げな笑顔を浮かべていました。