Paper Storm!!!

（前ブログから再掲）あるハンドルネームの遺書

テキスト

http://d.hatena.ne.jp/side444/20080108/1199790822

インターネット上ではしししと語っている私は、小中高を通じて校内一の問題児であり、同時に校内一の嫌われ者であった。私の母親は「精神になんらかの異常があったのではないか（普通に食事、睡眠は出来ていたので障害と呼ぶほどたいそうなものではなっかたはず）」と疑ったりしたこともあったが、当時の私にそんなことはわからなかったし、先生もクラスメイトもそこに「生徒としてのあいつ」がいる以上、私が問題行動を起こしているからには注意もするし、時には嫌ったりもするだろう。

人の言うことは聞かない、都合の悪いことは暴力で解決、自分でどうにも出来ないならすぐに人に頼る、人の悪口を平気で言う、とにかく自分勝手……。まったく記憶にないが、私は人の持ち物にションベンをかけたり、話しかけてくる人に対して片っ端からけりを食らわせていたりもしていたらしい。

私は、嫌われて当然で、いじめられても文句の言えない存在だったのかもしれない。小学生のころ、個別懇談で母親に「将来大人になることは不可能」といった先生すらいたらしい。某掲示板的に言えば「DQN」「社会のゴミ」「逝ってよし」というところだろうか？

にもかかわらず、私は生きようとした。社会や周りの人間を片っ端から否定することで、何とか自分を保とうとした。大学に進学した後もそのような考え方は残っていた（大学に進学した頃には小中高のときほど目立った以上はなかったにもかかわらずである）ため、そのせいなのか意識的に他の人を遠ざけるようになっていた。結局、大学でも嫌われ者になった。

諦めの悪かった私はインターネットに最後の救いを求めた。大学に入りインターネットに触れ始めた頃は匿名掲示板などでかなりひどい発言を繰り返しており（当時ハンドルネームはなかった）、政治的にもかなり過激な思想を持っていた。しかし、インターネット上で政治の議論を繰り返すにつれて、自分の無知と無能ぶりがだんだん露呈してきた。現実での嫌われ者であった私は、インターネットでも変わることは出来なかった。

それからしばらくあって、ブログをはじめた。この頃には大分頭も丸くなっていた。このとき「ししし」という名前で立てた「ここはどこ？」というブログは知名度こそ低かったものの、いくつかの記事で注目され、それなりのアクセスうを集めた。だが、アクセス数が増えるにつれ、やはり自分の無知無能ぶりはだんだんさらけ出されるようになった。

そしてブログを閉め、部屋に引きこもり、数ヶ月を過ごした。当たり前だが、無知無能ぶりはまったく変わらないままだった。しばらくしブログを再開したが、前ほどのアクセス数が稼げないどころか、信用も地の底に落ちてネガティブコメントだらけになった。

昨年バイトを始めると同時に引きこもりも鬱も大分改善された。それと同時に、今までの自分がどうして不安定だったのかも少しずつわかってきた気がする。

私は多分、「ししし」というハンドルネームの中に自分の理想像を重ねていたんだと思う。そして、自分が思い描く理想の人格にブログを書かせることで、アクセス数を得ていたのだと思う。しかし、生活が金銭的にも精神的にも不安定になり、鬱が押し寄せて来ると同時に理想とする自分のイメージを失い、その結果ブログを続けられなくなり、それでも嫌われたくなかったからいろいろ記事を書いたが、どれも無知で無能なままの自分が書けるレベルの低いものばかりだったから受け入れられなかったんだと。そして、そういう現実が突きつけられているのにそれが怖く受け入れられがたかったから、ブログを閉めて引きこもろうとしたんだと。

ブログでこれほど自分のことを明日のは初めてだ。それほど自分が追い詰められているのか、それとも何かの気まぐれなのか、それとも自分が単に目立ちたがりやなだけなのか、はわからない（多分最後だと思う）。ただ、幻想の自分としてのしししはもう演じきれないし、以前のしししでいられないのなら、このハンドルネームはもう捨て去るべきだと思った。

今日を持って「ししし」という人格とハンドルネームは終わりにします。それと同時に、「ししし」というハンドルネームを下に生まれた「のしのし。」というブログも閉鎖しようと思います。長いことありがとうございました。そして、いろいろとすみませんでした。このブログを見てくださった皆さん、そして支えてくださった皆さんのおかげで、私は今も生きていけているのだと思っています。そして、その気持ちは新しいハンドルネームに変わっても（まだ決めてないけど）一生忘れないようにします。

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