「脳血管手術で後遺症」 東北大に1億円賠償請求

 仙台市青葉区の東北大病院で脳動脈瘤(りゅう)の手術を受けた青葉区の女性(58)が、手術後に半身まひなどの後遺症になったとして、東北大に約1億500万円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こした。

 訴えによると、女性は米国の航空会社に勤務していた2003年2月、同国内で交通事故に遭った。同年5月、米スタンフォード大病院で検査を受け、脳動脈瘤が左右に1つずつ見つかった。

 日本での手術を希望した女性は東北大病院に相談。血管を広げるバルーンカテーテルを併用してコイルを脳動脈の中に置き、出血を防ぐ手術を受けることになった。

 女性は同年8月18日に左、同月22日に右の動脈瘤の手術を受けたが、22日の手術後、脳内出血が判明。左半身不随や高次脳機能障害などの後遺症となった。

 女性側は、右の動脈瘤は5ミリ程度の大きさで破裂の可能性は極めて低く、経過観察が第一の選択肢となるのに、医師はこうした事実や手術の危険性などを十分に説明しないまま、手術に踏み切ったと主張している。女性は現在も介護が必要な状態という。
 東北大病院は「訴状が届いておらず、コメントできない」としている。
2008年08月19日火曜日

宮城

社会



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