2004年のアテネ五輪に続き「金獲得」が有望視されていた男子110メートル障害走の劉翔選手が棄権したことで、中国のインターネットの掲示板には書き込みが殺到している。同選手を非難する意見が目立つ。
関連写真:そのほかの劉翔選手の写真
劉翔選手はレース中に足の異常で棄権。最も期待され注目されていた選手のひとりだった。まさかの棄権に、大手ポータルサイトの新浪網が設けた掲示板には、日本時間午後0時50分に行なわれた試合から約2時間で、4万件近い書き込みが殺到した。
書き込みは◆失望を表明◆敗因を分析◆劉翔選手へのいたわり◆同選手への非難◆非難意見を非難――などに大別できる。
現在のところ目立つのは、劉翔選手に対する非難だ。まずレース途中で棄権したことに対して、「這ってでもゴールまでいくべきだった」、「110メートルは、そんなに遠いのか」などとする意見がある。
また、国民的選手の雄姿を強調する広告出演が多く、試合前にも好調が伝えられていたことから、「だまされた」、「広告に出た製品は2度と買わない」、「広告に出すぎて疲れた」などの書き込みが相次いだ。
「トンズラの劉」、「敵前逃亡」、「中国の面汚し」など、口汚い非難もある。
一方、感情的な非難をたしなめる書き込みでは「4年前(のアテネ五輪の優勝で)、驚きと感動をもらったことを考えてから書き込め」、「ソファーに座って観戦していて負傷することはないだろう。国の栄誉を担ったことも、競技で失敗した経験もない」、「劉翔選手は負けていない。足のけがは治る。負けたのは非難する君らだ。君らは人間性を失っているからだ」といった意見がある。
試合はレースを棄権した劉翔選手。(編集担当:如月隼人)
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