医者にI'm sorryと言われて、医療ミスを謝罪されたと勘違い
- 2008年8月19日(火)
- 酒井綱一郎
一つ目の間違いは、changeです。
exchange(両替)をchange(交換する)にしたのは間違いです。changeには、「両替」の意味はありません。「小銭」という名詞では使います。
Can you make change?
小銭にくずしてもらえますか。
「交換する」という意味もあり、「小銭」という意味もあるから、「両替」もchangeでいいだろうと、日本語感覚で思ってしまうかもしれませんが、正しい英語ではありません(外国人が日本語英語だからと察してくれたら、通じるかもしれませんが)。
2つ目の間違いは、今回のテーマに即したものです。 excuse meが「失礼しますが」「すみませんが」という意味だから使ったのでしょうが、「両替はできません」とお詫びしているわけですから、sorryを使うべきです。
「すみません」の日本語の意味は、「謝罪」もあれば「感謝」もある
ちなみに、日本人は「すみませんが」を多用します。その意味はたくさんあります。最低でも次の6つの使い方があります。
1)謝罪(ごめんなさい)
例文:(相手にぶつかったときに)すいません、大丈夫ですか。
I'm sorry. Are you all right?
2)呼びかけ(失礼しますが)
例文:すみませんが(失礼しますが)、ちょっと席をはずしてよろしいでしょうか。
Excuse me, but could you may I be excused for a while?
3)感謝(ありがとう)
例文:遠路はるばる すみませんね。
Thank you very much for coming such a long way.
4)異議(反対するようですが)
例文:すみなせんが、それは違いますよ。
Excuse me but, you are wrong.
5)聞き返し(なんと言われたのか)
例文:すいません、今なんとおしゃいましたか。
Sorry? What did you say?
6)訂正(ああ違った)
例文:あした、いや違った、明後日だった
Tomorrow, sorry, the day after tomorrow
3番目にあるようにthank you の意味にまで使うのです。謝るのも感謝するのも同じなわけです。日本語はあいまいというか、不思議な言語ですね。
今回はここまで。ダイジェストをアニメーションで、もういちど。
イラストをクリックしてください(イラスト&アニメ : Ohyoi3)
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