【ドバイ=松尾博文】トルコのギュレル・エネルギー天然資源相は18日、カスピ海で産出する原油をアゼルバイジャンからグルジア経由で地中海に輸送する「BTCパイプライン」について、数日中に利用再開が可能になるとの見通しを示した。同パイプラインは8月上旬に起きた爆発事故で停止している。
ギュレル氏は「問題がなければ数日で再開する」と述べた。これに対し、同パイプラインを運営する企業連合を主導する英BPの報道担当者はAP通信に「いつ再開できるかを議論する段階ではない」と慎重姿勢を示した。
カスピ海産原油の輸出経路をめぐっては、地中海への動脈であるBTCパイプラインがテロの可能性もある事故で停止中。加えてグルジア情勢の悪化で黒海側の積み出し基地へのパイプラインが停止、鉄道による輸送も事実上止まっている。(07:00)