東京ビッグサイト(東京都江東区)で17日まで開催中の日本最大のマンガの祭典「コミックマーケット(コミケ)74」では、マンガやアニメの人気キャラクターにふんしたコスプレーヤーが自慢の衣装を披露している。今回は、人気アニメ「マクロスF」のコスプレが目立ったほか、「可愛くない」などの批判が相次ぎ話題になった平城遷都1300年祭のマスコットキャラクター「せんとくん」のコスプレも登場し、来場者の注目を集めた。
「せんとくん」は、彫刻家の籔内佐斗司さんがデザインしたキャラクターで、くりくり頭にシカを思わせる角が生えているのが特徴。今年2月の発表以来「可愛くない」「地元の奈良県民不在のまま決められた」などの批判が寄せられ、民間団体が独自に新しいキャラクター「まんとくん」を選ぶなど話題を呼んでいた。
人気だったのは、「マクロスF」「コードギアス」など現在テレビ放送中のアニメで、昨年12月に行われた前回の「コミケ73」で注目を集めた「初音ミク」のコスプレや、「家庭教師ヒットマンリボーン」、「涼宮ハルヒ」なども目立った。
コミケでのコスプレは、登録制で登録料1日800円が必要。剣などの長い棒状のものの持ち込みが安全性の問題から禁じられているほか、コスプレ姿のままの来場も禁止されており、会場内の更衣室を使用して着替える。お披露目の場所「コスプレ広場」は、これまで西館4ホール、屋上展示場だったが、今回は1階レストラン街外の庭園にエリアを移して開催。16日は、コスプレーヤーとそれを撮影するユーザーが広場にあふれかえり、昼過ぎから旧会場の屋上展示場も開放した。【立山夏行】
2008年8月16日