全日本空輸(ANA)は18日、国際線運賃に上乗せする燃油特別付加運賃(サーチャージ)を、10~12月期に片道で最大5000円引き上げると発表した。最も高い欧州・北米線は現行の2万8000円が3万3000円に上がる。
基準になる5~7月のジェット燃料の市場価格が高騰したためで、値上げは今年3回目だが、需要減を避けるため上げ幅を圧縮した。他の主な路線のサーチャージ(片道)は、ハワイ・インド線が2000円アップの2万2000円、中国線が2000円アップの1万500円、韓国線が500円アップの4000円など。
また、国際線の普通運賃も10月1日に5~10%値上げする。ただ、普通運賃の利用は全体の約2割で、約8割を占める割引運賃は変わらない。日本航空(JAL)も近くサーチャージの値上げを決める見通しだ。【位川一郎】
毎日新聞 2008年8月19日 東京朝刊