金メダルはカネで買う
図説 銃器用語事典 価格:¥ 3,990(税込) 発売日:2008-04-10 |
おいら、若い頃にバンコクでのたくっていた時代、不良警官と射撃場に行った事があるわけだ。王宮の裏で、屋根もないような広場で、警官やら軍人やら、公務員が練習している。そこで弾丸をひと箱渡されて撃ったんだが、38口径の弾丸ひと箱というとズッシリ重い。ダースじゃない、グロス単位という感じ。リボルバーなので、弾込めがけっこう面倒だったりするんだが、まぁ、しょうがない、撃ち始めましたよ。ちっとも当たらないんだが。すぐ隣では金持ちそうな私服警官が45口径のオートマチックを物凄い勢いでガンガン撃っていて、五月蠅くってしょうがない。ふと見ると、親父は空薬莢を耳に詰めていて、なるほど、生活の知恵というヤツだな、とさっそく真似してみたんだが、撃ったばかりの薬莢なので熱くて火傷しそうでした。
なんでも、公務員に支給されるのは38口径のリボルバーなんだそうで、汚職警官は45口径のオートマチック持つのが夢なので、せっせと裏金貯めるんだそうで、「安くしておくから、リボルバー買ってくれないか?」と言われたんだが、丁重にお断りしました。まぁ、外国人でもワークパーミット持ってればピストルは持てるらしいんだが。いくらだったか忘れたんだが、弾丸は再生品で安かった。もっとも、安いと言ってもお巡りの日当よりはずっと高い。物凄い勢いで45口径オートマ撃ってた親父がどこで弾丸代を工面していてたのか、それは判らない。
まぁ、そんな事情があって、しかも日本では素人が銃器を扱えないので、なかなかそういう種目ではメダルを獲りづらいわけだ。それでもたまにメダル獲ったりする人がいて偉いです。特に、フェンシングでメダル獲ったヤツは偉いね。アレはヨーロッパの貴族がやるスポーツで、労働者がやるサッカーなんぞとはメダルの重さが違う。世の中、カネで手に入るモノもあれば、カネでは手に入らないモノもある。
で、話は中国なんだが、メダルをカネで買っているという批判が内部からも出てきているという話なんだが、HEAVENさんちです。
このところ中国の各掲示板にぽつりぽつりと貼られているのは、こちら、今から4年前、2004年の8月にジャーナリスト、林思雲によってかかれたひとつの論文。題して「オリンピック金メダルの落とし穴」。なんでも、
内容は、中国はひとつの金メダルを獲得するのに、およそ7億元(約105億円)費やしているというもので、これを小学校の建設費用にまわせば、なんと3500校分にもなるというもの。
「排気量4000ccを超える車に40%の消費税―中国」のコメント欄で、「中国社会って他国が経験した事無いスピードで発展して一気に衰退するよね」って書き込みがありましたが、中国の国民性にも触れられ、興味深い内容となっています。
金メダルひとつに105億円注ぎ込んでいるそうで、国家の威信をかけて選手を養成しているわけだ。日本のフェンシング選手みたいに、フリーターで親がかりのニートでやってるわけじゃない。13億人の中からもっとも適した子供を捜して英才教育を徹底的に仕込む。カネに糸目はつけない。
たとえば射撃。銃に弾、クレーとすべて輸入品です。1日の練習に膨大な費用を要することは容易に想像できます。バトミントン。国外の試合に参戦する費用は一回につき、6、700万元。体操は、2001年から2003年にかけて、トレーニングの経費だけでも年間で2000万元を必要としました。4年になおせば8000万元。金メダルを3個獲ったとすれば、1個あたりで2700万元(約4億円)の経費がかかった計算になります。こういう国では、たとえば「柔道」みたいに、誰もやってない競技なのに何故か一人だけ強い選手がいて金メダル獲るとか、不思議な現象が起きる。そういや、シンクロナイズド・スイミングの中国のコーチが日本人だったなw つうか、開会式の衣装デザイナーも日本人のオバチャンだったんだがw で、思い出すのがかつてのスポーツ大国、東ドイツなんだが、
もちろんこれは、ただ強化費用を計算したのみの金額で、育成の費用は入ってません。
我が国には「少年体校」なるスポーツ選手育成校があります。この体育学校で1人の選手を育成するのにおよそ7、8年かかるでしょう。そして現在、全国各地の体育学校の在校生の数はおよそ20万人。育成費はすべて国家負担ですから、1人あたり2万元必要だとすると40億元という巨費が投じられるのです。
スポーツは文化の一側面であり、けしてその国の国力を示すものではありません。かつて東ドイツがメダルの獲得数において西側諸国を大きく上まわったときに、東ドイツは世界の尊敬を勝ち得たでしょうか。その後まもなく東ドイツは瓦解しました。今回、中国はアメリカの倍のメダルを獲ってダントツの一位なんだが、まぁ、それだけ見栄を張って無理をしているという事なので、反動も大きいだろうというような話です。
オリンピックそのものが冬季大会、あるいはサッカーのワールドカップ人気、身障者のパラリンピックなど、価値が相対化されつつあります。種目もやたら増えて野球を減らすならテコンドーなんてどうでもいい種目もぜひ削っていただきたいものです。
世界は広くなってインドや南米、イスラム国のようにオリンピックに余り関心の無い国もあるというわけで、メダル獲得数にこだわるのも大人げないという雰囲気になってきました。
参加する以上、ある程度のメダルは取った方がいいと思いますが、アテネ大会程度の金16個ぐらいを目安にすればいいのではないでしょうか。世の中、オリンピックより大事なことはいくらでもありますので。
投稿 阿井卯栄男 | 2008/08/19 03:28
支那の選手は血液ドーピングとか遺伝子ドーピングに
手を染めてんじゃないですかね。
どうみてもょぅι゙ょが15歳以上の体操選手だったり
どうみてもワキゲのおっさんがバドミントン女子選手だったりしますw
投稿 ょぅι゙ょ好き | 2008/08/19 04:46