大二ホン大陸
併せて「大二ホン大陸」と呼ばれる四つの大陸。
この上には別の文化と言葉を持った47つの国がありました。
その中の一つ。国土の真ん中にニホン大陸最大の湖を持つドーナツ状の国
滋賀近江湖国の少年のお話。
湖のほとりの暗い道(まだ日は少し残っている)を歩く親子三人。
アユはかなり泣いてて、おかんの顔はとても暗い。小さいカロの手を引っ張ってる様子。
あゆ「おかん。カロ売るなんてやぇめよぉ・・・・」
おかん「・・・・・・仕方ないやろ。・・お前の薬買う金なんてあらへん」
アユ「ぅ・・俺死んでもエェ・・せやから一緒・・ぐぅ・・・一緒おるぅ・・!」
おかん「・・・たのむから・・・そないなこといわんといてや・・・
私かて死ぬほどしんどいねん・・・・」
アユ「おかん戻ろぉ・・・な。なぁ。戻ろ・・・薬なんていらへん
せやから・・・ほんまカロ売るなんてやめよ・・・っ」
おかん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
カロいたって明るく振る舞って
カロ「お兄ちゃん。そないなこと言うたらあかしん。
死んでしまうより三人離れとっても行きとる方がええでっしゃろ
僕はだんない。僕売られて忍者になる 」

大二ホン大陸 第一話
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