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北京オリンピックで歌った少女が実は口パクだったというニュースは、なんだか悲しいですね。
作曲家の陳其鋼(Chen Qigang)氏によると、共産党政治局の幹部がリハーサルを視察した直後に、歌い手の楊沛宜(Yang Peiyi)ちゃんの降板が決まり、表舞台に出る役として林妙可(Lin Miaoke)ちゃんが選ばれたとのこと。「(歌い手の)楊沛宜はその外見的理由から(開会式出場のための)選考に漏れた。国益のための措置だった」のだそうです。 確かにオリンピックはビッグビジネスであり、高度に政治的なイベントです。ですので開会式ではあらかじめ録音した音を流し、舞台では歌ったり演奏したりするフリをするというのはままあることではあります。 しかし今回は、実際の歌い手と、歌い手として出た子が全くの別人…果たして小さな女の子が大舞台で一生懸命歌うそのシーンで、その女の子の美しさが足りないからといって、感動が薄れるでしょうか? 幕の後ろで歌っていた楊沛宜ちゃんにとっては自分の顔が、舞台に立った林妙可にとっては自分の声が国家から否定されたような形に見えかねません。楊沛宜ちゃんは「歌声だけでも披露できて満足、悔しくはない」と語っているそうです。彼女たちがこのことで傷ついていなければよいのですが… それにしてもこのカラオケの設備をセットアップしたチームは素晴らしいですね。このことが陳氏より明らかにならなければ、一生気づかなかったところです。 そして中国では、本件に関する批判コメントが続々と削除されているそうです。 [AFP BBNews, Houchi, Tyuonippo, asahi.com, Telegraph via Yahoo Sports] Jason Chen(いちる)
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