2008年
ケイブ祭りだ!!楽園ベイビー
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ケイブ祭り!お疲れ様でした!
2008年、8月15日に、
『AKIBA_SQUARE』(秋葉原UDX 2F)で行われた
ケイブ祭りに行ってきました。
どんな場所だか知らずに行ったのですが…、
広い…!
ガラス張りの凄くオシャレな所になっていて
びっくりでした。
当日、地図を見ながら会場に着いて、
親しいスタッフの人のケータイに連絡するも
忙しいらしく出てくれない…。
入り口にはなにやら知らないスタッフの人ばかり…。
困った…、入れない…。
7年も会社に居ないと、ケイブももう知らない人ばかり。
顔パスが利かないので、入り口のお兄さんに
まず自分が何者かを説明しなくてはならなくなりました。
「私がプレジデントの井上だ!」という訳にもいかず、
かといってもデススマイルズ云々を説明するのもどうかと思い、
上手く説明できずにモゴモゴしているうちに、
イタムー(数少ない顔見知りの社員)がやって来ました。
「助けて、イタムー!入れて〜。(大汗)」
今回も抱き枕購入者にサインをする!
サインをするのは大好きなので、
出来れば毎回参加して、全員のリクエストに応えたいと思っているのですが、
なかなかそういうわけにはいかないのが現状…。
前回、時間がかかりすぎたという反省から
今回はなるべく多くの人にサインできるように
簡易版でという対策が取られることになりました。
運営を真剣かつ慎重に考えるケイブ側から
字だけのサインで済むよう
絵の入ったウチワを人数分用意してもらったのです。
でも僕自身、字だけサインというものに抵抗を感じたので、
どうにか簡単なカットだけでも描けないか工夫してみました。
どうやらこれくらいのタッチで
1枚当たり1分強で描けば、
なんとかなりそうだと分かり、
心配するケイブのスタッフを尻目に
1分で描けるカットのリクエストを受けることを
その場で決めました。
なんか問題が起きたら
必殺スーパーガトリング土下座で
なんとか乗り切ろう!ってくらいに
気合で挑みました…。
今回はレジが増えたし、
かなり効率よくお客さんが流れるようなつくりになっていたので、
どんどん会計を済ませた人が
私のところに流れてきました。
ケイブ側は見事に進歩してたのです!
逆にというか、またも列を溜めたのは
私のところでした…。(汗)
時間のかかりそうなキャラは
無念にもお断りしつつ、
ひたすら1枚1分強ペースで描きました。
レジの流れが良かった分、
サインの行列を見てうんざりして
帰っちゃう人も居たのでは…と
心配になってしまいました。
「そうだよね〜、そこまでして貰う価値は無いよね〜。」と
自虐的な考えが脳裏をよぎりますが、
そんな事を考えたら線が歪むと
思いながら、ひたすら反射神経で描いていきました。
そうしてお昼過ぎになんと
列はなくなってしまったのです。
途中水着のお姉さんが来て、
芭蕉扇のようなウチワで
扇いでくれました。
ケイブ側のイキな計らいというヤツでしょうが、
どんなリアクションとればいいんだ!?
ま、それで困っている私を見て楽しもうという
魂胆は分かっていたので、
いつものようにふるまってやりました!(笑)
午後からは逆に物凄くヒマで、
することが無くて困ってしまいました。
時々来てくださるお客さんと長話しして
なかなか帰さなかったり…。(悪)
とにかく流れが良すぎて、計算が狂っちゃいました。
まあ、逆よりは全然イイのですが…。
あと、ウチワのデコボコって
絵が描き辛いのなんの…!
ひどくヘタクソな絵を大量配布?してしまった事に
軽くヘコむ時間はたっぷりありましたね…。(笑)
海外のお客さんが目立ってた?
海外のお客さんがやけに多かったような気がしました。
しかも日本語がとても上手。(驚)
フランスから取材に来たジャーナリストのアドさんが
サインを凄く喜んでくれたのが、とても新鮮な体験でした。
フランスとはなにかつながりがあるのでしょうか?
『おとぎ奉り』のフランス語版にだけ、
巻末に『ぐわんげ』が紹介されているし、
フランスのアニメ・マンガ誌からFAXインタビューも受けたし、
なんでフランスだけこんなに熱心に…?
アドさんに聞けばよかったのか…?
謎です…。
『アクウギャレット』のプレイ動画DVDを貰った。
私がケイブに入る前に(株)ガゼルという会社で作った
『アクウギャレット』というシューティングゲームを
ものすごくやり込んでくださっている方から
超絶プレイのDVDを頂きました。
話を聞くと、得点もパターンも全部調べて、
何年もずっとやり込んているそうで、
ノーミスクリアはあたりまえで、
アイテムも全部得点が高い状態のものを回収ミスなしという
神業のようなプレイでした。
家に帰ってそれを見ていると、
なんだか凄く心が打たれてしまって…、
(株)ガゼル時代に、下っ端でガムシャラに絵を描いて、
ひたすらもがいていた自分に、
「ホラ、こんなにやりこんでくれる人がいたんだよ?」
「アクウギャレットを作っていた2年間は
ちっとも無駄じゃなかったんだよ?」って
見せてあげたい気持ちになりました。
確かに『アクウギャレット』があったからこそ
『エスプレイド』は生まれたし、
効率のいい演出の仕方や
スケジュール内に出来ること出来ないことの
見分けがつくようになったのですが、
「アクウギャレットはただの捨て駒じゃない!」と言わんばかりの
すばらしいプレイをボクは受けとリました。
この場を借りて、お礼を言わせていただきます。
本当に救われた思いでした。
ありがとうございました。
まとめ
なんだか今日はネガティブな書き方が多い…?
ま、モノを作る商売も楽じゃないという事ですわ…。
IKD氏にいつも
「おまえの描く主人公キャラは人気が出ない!」とか言われて
いじめられているせいかな…?
そんな意見もあって今回の抱き枕はサキュラだったんですが、
ウィンディア派の自分としては
相当悩みながら受けた仕事でした。
とはいえ描いている瞬間はノリノリだったわけですが…。(笑)
次回は何か描けるかなあ…?
次回はおそらく年末〜?
年末といったらもう
私の次のマンガ連載が始まっている頃です。
さすがにケイブ祭りに出られるのは今回までだったかなぁ…。
近づいてみないと分かりませんが、
また皆さんと会いたいとは思っていますので、
慎重にスケジュール調整をしながら考えます。
こんなに元気をもらえるイベントはないですからね!(笑)
ではまた!
2008年8月18日現在 井上淳哉